クラウドコンピューティングサービスを提供するAmazon Web Services(AWS)は、今年10月の同社の年次イベントで、IoTデバイスを接続し、デバイスからの情報をAWS上のアプリケーションや他のデバイスに送るプラットフォーム「AWS IoT」のベータ版の提供を開始することを発表した。昨日付けの同社ブログで、AWS IoTはベータ版期間を終了し一般に利用可能になることが発表された。
AWS IoTの構築にあたっては、AWS Lambda、Amazon API Gatewayなどの各種AWSサービスが、強力なIoTアプリケーションをつくる上で必要となるリスポンシブで、スケール可能なインフラを提供すると述べられている。
今回のベータ期間内には、新たな機能も追加されている。AWS Mobile SDK for iOS もサポートするようになったこと、そしてデバイス間のメッセージのやりとりとデバイスゲートウェイにおいて、IPv6 も対応するようになったことだ。
AWSのチーフエバンジェリストであるJeff Barr氏はブログ上で、AWS IoTが農業、自動車、消費者向けデバイス、ゲーム、流通など多岐の分野にわたって、活用されるようになるだろうと期待を示している。
AWS自体はベータ版のスタートから9年が経ち、年商60億ドル、100万の顧客を超える規模にまで成長した。AWS Cloudの競合であるGoogleやIBMは、IoTに特化したプラットフォームをローンチしていない。AWS IoTのローンチによって、AWSはさらにこの業界で躍進を続けていくのだろうか?
関連記事:Amazonの未来にとって、なぜAWSが重要なのか?
BRIDGE Members
BRIDGEでは会員制度の「Members」を運営しています。登録いただくと会員限定の記事が毎月3本まで読めるほか、Discordの招待リンクをお送りしています。登録は無料で、有料会員の方は会員限定記事が全て読めるようになります(初回登録時1週間無料)。- 会員限定記事・毎月3本
- コミュニティDiscord招待