Chinaccelerator(中国加速)を支援するベンチャーキャピタル SOSV(旧称:SOS Ventures)は本日(原文掲載日:12月16日)Mox を発表した。Mox は台北を拠点とする新たなアクセラレータプログラムで、南・東南アジア、南アメリカ、アフリカ、東ヨーロッパでプレゼンスを拡大しようとしているスタートアップ向けに作られたものだ。
このアクセラレータは〝次の40億人〟市場、つまり世界でいまだインターネットに接続できていないオフラインの状況にある人々をターゲットとしている。プログラムに参加が認められるスタートアップは、モバイルのみのビジネスを展開していることが求められる。
SOSV の投資パートナーで Mox のマネージングディレクターでもある William Bao Bean 氏は Tech in Asia に次のように語った。
タイやインド、南アメリカには多くのローカルプレーヤーがいます。私たちは彼らに国内市場から世界を目指す機会をもたらしたいと考えています。私たちは次の40億人〟にリーチできていない欧米の企業にもワンストップサービスを提供しています。
ローカルパートナーシップ
Mox をローンチをするにあたって、SOSV は台湾のモバイル広告およびインターネットサービスプラットフォーム GMobi と提携した。このプログラムに参加するスタートアップは、GMobi の広告インフラだけでなくモバイル決済 SDK も利用できる。
これらの地域は断片的なので、ターゲットにするにはこれまでかなり困難でしたし、決済インフラを整備するのも難しいことです。私たちの決済SDKは50ヶ国以上で利用できます。(Bean 氏)
Mox ネットワークにはパートナーと投資家が豊富にそろっており、300人以上のメンターもいる。その中には前 Mozilla アジア参画部門のリーダー金井玄氏もいる。彼は Chinaccelerator と 500 Startups でメンターを務めていた。
Mox に参加が認められたすべての企業は、最初の無料広告プロモーションに50万米ドルを受け取り、ターゲット国でのマネタイズに活用できる。引き換えに、Mox は各スタートアップの普通株6%を取得する。
8週間のアクセラレータは1月4日に1回目のバッチを開始予定で、3月3日が最初のデモデイだ。第1回目のプログラムは8社がローンチ予定だ。
世界中からスタートアップの参加申し込みがありました。アメリカ、ヨーロッパ、イスラエルからです。しかし、まだ数社分の空きがあります。
訂正:本稿では当初、金井玄氏を Mox のメンターというよりはむしろ投資家としていた。
【via Tech in Asia】 @TechinAsia
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