あなたのスマホを安価に高精度な3Dスキャナに変える「eora 3D」

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eora 3D

スマートフォンと連携させることで手軽に高精度な3Dスキャナーを実現する「eora 3D」というデバイスが開発されている。

今年の10月〜11月にかけてKickstarterでクラウドファンディングを行ったところ、目標の8万ドルを大きく上回る、約60万ドル(約7,200万円)の調達に成功するなど、注目を集めている。

eora 3D

使い方はとてもかんたんで、本体のアームにスマートフォンを固定し、専用のアプリケーションからスキャンボタンを押すだけ。本体上部のレーザー照射口から緑色のレーザーが対象物に照射され、物体をスキャンすることができる。

スキャンできる距離は1m以内の対象物で、スキャン範囲は1m四方。スキャンの精度は0.1mm未満で、最大800万個のデータポイントを取得して3Dデータを作成するという。一度のスキャンにかかる時間は5分程度。

eora 3d

公開されているデモ動画をみると、カップの模様も細かく再現する精細なスキャンの様子がよく分かる。

eora 3D」で作成した3Dデータは、「.ply」、「.obj」、「.STL」の3種類の形式で書き出し可能。3Dプリンタに取り込めば、対象物を複製することもできる。

eora 3D

また、対象物を載せて回転するターンテーブルがオプション品として用意されている。小さなフィギュアなどをスキャンする場合はこちらを利用すると良いだろう。

この「eora 3D」の予定市販価格は330ドルと安価なのも人気を集めたポイントだろう。Kickstarterでは199ドル以上の支援から「eora 3D」を1個手に入れるプランが用意されていたが、すでに受付は終了。

現在はeora 3D」のプロジェクトサイトから、255ドルでプレオーダーすることが可能だ。送料は25ドルかかるが、日本からも注文ができる。滞り無く開発が進んだ場合は、2016年6月に発送が開始される予定だ。

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