株予想アプリ「あすかぶ!」、投信選択をサポートする「Asset Arrow」といった金融関連サービスを開発してきたスタートアップFinatextが、新たなアプリをリリースした。
今回彼らが選んだフィールドは「外国為替証拠金取引(FX)」だ。「あすかぶ!」で得た経験をつぎ込んでFXアプリ「かるFX」を開発、12月にリリースした。「あすかぶ!」では、楽天証券とパートナーシップを組んでいたが、FXではYahoo! JAPANグループのワイジェイFXとパートナーシップを組んでいる。
「かるFX」は、米ドル/円、ユーロ/円など、各為替相場の値動きをゲーム感覚で予想。デモトレードを行ったり、ユーザ同士がFXを中心に会話を楽しむことができるようになっている。
「あすかぶ!」同様、ニュースや経済イベントをアプリ上から閲覧できることで参加しやすくし、またユーザ同士の意見交換を可能にすることでコミュニケーションをしながらFXとはどういうものかを知ることができる。
初心者向けのマニュアルを閲覧すると取引可能な為替相場が増えたり、実際にデモトレードを体験すると値動きの激しい相場でデモができるようになるなど、ゲーミフィケーション機能を取り入れている。
Finatext CEOの林 良太氏は、
林氏「『あすかぶ!』で蓄積した経験をつぎ込んで今回のアプリを開発しました。FXのアプリは複雑なUIになってしまうことが多いですが、使いやすいUIを実現しています。「あすかぶ!」は1日に1回株予想をするアプリでしたが、FXは常に値動きがあります。そのため、すでにかなり頻度高く利用してくれるユーザも現れています」
と「かるFX」リリース後の手応えを語る。彼らの強みは、アプリのUIやゲーミフィケーションだけではない。良質なユーザコミュニティが形成されていることが強みとして挙げられる。
林氏「『あすかぶ!』は登録ユーザが10万人を超えています。最初は荒れないようにケアしていましたが、今ではコミュニティの雰囲気が形成されているのでほとんどケアは必要なくなってきています。ユーザたちは自発的にオフ会の開催をするようになっていて、かなり高い熱量を持っています」
株、FXとアプリを提供してきて、彼らは他にもアプリを開発予定だという。そのアプリたちを熱量あるコミュニティのユーザたちが利用するとなると、相乗効果が生まれていきそうだ。
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