インドでのプレゼンス強化を図るGoogle、200万人のAndroidデベロッパー教育プログラムをローンチ

by Yuki Sato Yuki Sato on 2015.12.20

Google India
Image Credit: Google India

Googleのインドでの存在感が今後一層大きくなりそうだ。先週水曜日に開催されたイベント「Google for India」では、今後のインドにおける戦略のいくつかが発表された。ブログによれば、その内容は主に3つで、まずインド国内のインターネットアクセスの状況を改善するために主要な駅などにパブリックWi-Fiを設置すること。次に、Googleの製品を2Gの環境でも使いやすくするように適用させること。通信速度が遅くても検索結果の表示をスムーズにしたり、データ接続がなくてもリアルタイムのナビゲーションをGoogle Mapで可能にするなどした。

そして三つ目が、今後3年間にわたって、30以上の大学との提携を通じて新たに200万人のAndroidデベロッパーを教育するプログラムのローンチである。このプログラムには、1000名のトップスタートアップに2万ドルを貸与し、Google Cloudプラットフォーム上で事業を展開してもらうという内容も含まれている。なお、モニターに挿すだけで使えるスティック型PC「Chromebit」も、来月1月からインドで入手可能になるとのことで、特に教育分野でコンピュータ使用を促進すると期待していることにも触れられている。

インドは先日、ネット利用者数が米国を上回り、中国に次いで世界2位となった。それでも、インド全体のネット普及はまだ30パーセント程度であり、その分今後の伸び代も大きい。資金の潤沢な大手テック企業にとって、インドは見逃すことのできない投資機会を秘めているとも言える。

Facebookもまた新興国市場への投資を増やしているが、こうした大手テック企業たちは、声をそろえて「個々人の経済状況に関わらず、全ての人がインターネットにアクセスできる環境をつくりたい」という。それは「美しいメッセージ」であるが、当然ながらいかに現地での信頼とプレゼンスを高めて、将来的に自社の顧客、ユーザーを獲得するかを視野に入れた上での長期的な戦略であることは間違いない。Googleにとっても、今後Androidユーザーをさらに増やすためにはデベロッパーを教育するのが早い、ということなのだろう。

Googleがエクイティゼロの半年間のアクセラレータププログラムをインドなど3カ国でローンチするのもまた、同様の動きであるといえる。

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