Google が6ヶ月間のアクセラレータをローンチーーインド、インドネシアなどのモバイルプロダクトを対象に

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<ピックアップ>Google launches a 6-month accelerator to help startups build mobile products

Googleがついにアクセラレータプログラムをローンチした。これまでもスタートアップに対して長期的な支援を提供するイニシアチブ Launchpadが運営されてきたが、この取り組みの延長として、Luanchpadアクセラレータがインド、ブラジル、インドネシアのスタートアップを対象に来月からスタートする。

参加スタートアップに提供されるサポートは驚くほどに厚いものだ。5万ドルのシード資金がエクイティ無しで提供されるほか、その資金も含めて25万ドル相当の価値があるサポートを受けることができる。そこには、Google製品の使用権利、拠点を置く国におけるワークスペース、シリコンバレーで開催される2週間のブートキャンプ、6ヶ月間のメンターシップが含まれる。メンターはGoogle社員以外の業界エキスパートからも受けることができる。

来月1月18日にプログラムに参加する24のスタートアップはまずシリコンバレーのGoogle本社に集まる。最初はGoogleのチームとともに数日の開発サイクルの中で改善するべきエリアの検証がされ、イテレーションを繰り返したあとに、スタートアップが取り組むべきもっとも重要なエリアを見つけるプロセスが行われるそうだ。各スタートアップは、特定された最重要の課題とともに拠点とする国に戻り、開発を継続する。

VentureBeatの記事によれば、Luanchpadアクセラレータの参加対象となるスタートアップは、プロダクトのユーザーのほとんどが母国にいることが一つの条件であるという。そのため、プロダクトが母国の市場にがっちりフィットしていなければならない。業界については特に指定はない。

大手テック企業のアクセラレータといえば、MicrosoftやAmazonが展開しているものなど、数々存在する。それらとの違いについて、GoogleのRoy Glasberg氏は「スタートアップに入りこんで、特定の製品を取り入れる企業もありますが、Googleはそういったことはしません。それにもかかわらず、スタートアップとともに仕事をします。」と語っている。また、多くのアクセラレータにおけるメンターシップが、そのプログラムが運営される場所に限定されるのに対して、Googleのメンターシップや支援のためのリソースは場所にとらわれることなく、グローバルに「ベスト」なものが提供されるとGlasberg氏は説明している。

スタートアップにとっては素晴らしい条件がそろったプログラムのようにも見えるが、それではGoogleがこのプログラムから得るものとはなんなのだろうか? エコシステムの成長、そしてGoogleのモバイル向け取り組みについてユーザーからの信頼が増すこと、そして業界別のプロダクトについて対象国の市場に関する知見が得られること、が記事では挙げられている。

1月からのバッチに参加するスタートアップの詳細はこちらからご覧いただける。

via. VentureBeat

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