全自動セルフィードローン「Lily」に見る、新しいユーザー体験の作り方

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Image Credit : Lily Camera on YouTube

今年のドローン関連話題で最も熱かったといっても過言ではない逸品がこのLily。

放り投げると対象となる人物などを追いかけて撮影、終了したら手乗り文鳥がごとく戻ってきてくれるという最高級ロボットカメラです。詳しい説明については以前、岡島康憲さんの解説で記事にしたことがありました。

<参考記事>

こちらのLilyが1400万ドル(120円換算で17億円ぐらい)を調達したとの話題がTechCrunchに掲載されておりました。今回ラウンドはシリーズAで、Spark Capital、SV Angel、Stanford-StartX Fundほか個人が参加しており、同時に出荷時期が2016年の夏に延期されたこともお知らせしているようです。相変わらずですが、遅れてるにも関わらず、ざっくり季節で発表するところがフリーダムです。

さておき、今回ラウンド(TCによるとシードにも)参加しているSpark Capitalのキャピタリスト、Bijan Sabet氏がMediumで今回の出資について書いているんですが、彼の言葉にこんなものがあります。

I didn’t want a drone. Even the word is a turn off.
I wanted something else.

俺が欲しいのはドローンじゃない。
俺が欲しいのはもっと別のものだったんだ。

彼はドローンに興味を持って、いろいろ買ってみたんだけど、壊れたり高かったり、なんかちょっと違ってたみたいなんですね。そんな折にLilyチームと出会ったと。

そこで彼は気がつくわけです。彼らはドローンを作ってるんじゃなく「新しいユーザー体験」を作ってるんだと。ここ重要ですね。彼が欲しかったのものはこのわくわくするような新しい体験性だった、というわけです。

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Image Credit : Lily Camera on YouTube

目的と手段をごちゃまぜにすると良くないですよ、とは社会人一年生目ぐらいでよく教えてもらったりするわけですが、どうしてもこのドローン、見た目も動きも刺激的でこれそのものに興味を奪われがちになるんです。宅配とか。

でも、あくまで作るべきはユーザー体験。Lilyが本当にセルフィー体験を極めようとしているかどうかは分かりませんが、あくまでそのゴールに向かうひとつの手法として考えるべきなのは明確です。

特にドローンやロボットという手法は製造などに専門知識も必要で、参入障壁がひとつ上がることになります。もし、この方法で本当に新しいユーザー体験を生み出すことができれば、その優位性は結構なものになるでしょう。ハードウェアはそういう意味で違った手法、アプローチを提供してくれるのが利点と言えるかもしれません。

via Medium

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