シェイクで雑誌風アルバムが完成、シェア機能をそぎ落として生まれ変わった「Storehouse」がAndroidに

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元AppleのUXエバンジェリストだったMark Kawano氏など、デザインを強みとするチームが手がけるアプリ「Storehouse」。196カ国にまたいで、数百万人を超えるユーザーに愛用されています。そのiOSアプリは、2014年度の「Apple Design Award」、またTechCrunchの「Best Mobile App of 2015」も受賞。つい先日、待望のAndroidアプリがリリースされました。

Storehouseは、スマホを使って写真や動画を保管、共有するためのアプリ。写真や動画を使って簡単に美しいコラージュを作成し、それを家族や友人と共有することができます。完成した作品を、ブログやSNSなどに埋め込むことも可能です。

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その美しいデザインやUIに魅せられるユーザーは多く、ユーザーが最も多い国には、日本、中国、中東各国、イギリス、フランス、ロシアなどが含まれます。日本人ユーザーのStorehouseの使い方は、全般的にはその他各国のユーザーと類似しているものの、特に食べ物系の写真が多く見られるとのこと。

11月には、自宅のテレビでStorehouseのアルバムを楽しめるApple TVの専用アプリをリリースし、デザインをリニューアル。写真を自動的にソートして雑誌風に魅せてくれる「shake-and-edit」(シェイクして編集)の機能も追加。また、このタイミングで、ユーザー間の繋がりを後押しするフォロー、like、タイムラインといった機能を全て取り外しました。写真や動画を通じて広く繋がることより、プライベートな共有に重きを置くという大きな方向転換です。

このピボットに対するユーザーからの反応について、Kawano氏に聞いてみました。

「全体的に、以前の公開タイムラインのモデルに比べてより多くのストーリーが作成・共有されています。一方で、フォロワーを失うこと、またストーリーを発見する要素を失うことに不満を感じるユーザーも多くいました。多くの人が、Instagramの代わりになるものを求めていましたが、それはStorehouseの意図するところではありません。私たちは、皆さんにストーリーを作ってほしかった。ですので、プライベートな共有へのシフトが、それを促進していることを嬉しく思います」

Androidアプリのリリースで、世界でも最大のモバイルコミュニティへのサービス提供を開始したStorehouse。Storehouseには、それまでカメラロールに静かに眠っていた写真を取り出して大事な人たちに次々と共有したくなる何かがあるように思います。まだ試したことのない方は、一度ダウンロードしてみると良いかもしれません。

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