PayPalの共同ファウンダーのPeter Thiel氏がスタートアップに送る型破りなアドバイス

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<Pick Up> 4 unconventional tips on starting a business from Peter Thiel

スタートアップも建物を建てるのと同じ。創業時と初年度にその骨組みがつくられ、この部分がスタートアッップの明暗を分ける。PayPalの共同ファウンダーでベンチャーキャピタリストのPeter Thiel氏の著書「Zero to One」には、スタートアップ創業者へのアドバイスが詰まっています。

最初から全てで一番になろうとするな。まずは小さく始めて、一つのことで一番になれ。

スタートアップは特定の状況下でのみ成功するもの。ローンチする最良のタイミングは一度しかないし、そのプロダクトにとっての最良の市場も一つしかない。まずは、自分の事業領域で一番になること。市場をできる限り具体的に絞ってから始めることが、そこで一番になる近道。

最初から一番になろうなんて思わない。長期にわたる勝負で、そこに居続ける覚悟が必要だ。特定のニッチな市場で強固なる存在になったなら、より広い市場へと広げていけばいい。

この方法は実際に試され、実証されている。AmazonのファウンダーであるJeff Bezos氏が最初から見据える究極のゴールは、世界で一番のオンライン小売業者になることだった。しかし、まずは書籍を売ることだけに専念した。オンライン書籍市場を制覇して初めて、CDやビデオといった他の商品にも領域を広げていった。ニッチへのフォーカスを繰り返したことで、今のAmazonがある。

自社株を与え、正社員のみを雇用せよ

極小のスタートアップでは、一人一人が重要な役割を果たす。創業時にまず鍵を握るのが、会社の未来に利害関係がある適切な人材を見つけること。パーソナルな絆を強化したければ、パートタイムや遠隔の従業員は避けるべきだろう。

「会社に関わる全ての人は、フルタイムで関わるべきだ。ストックオプションを持っていなかったり、定期的な給与を受け取らない人材は、根本的に合わない。彼らは未来を見据えた価値創出ではなく、短期のそれを主張する。だから、コンサルタントは機能しないし、パートタイムの人材も機能しない」

絶好調の時期も大不調の時も、その会社にだけに身を捧げる社員を雇えるかどうか。アメリカの作家 Ken Keseyが言ったように、そこには「バスに乗るか、降りるか」の2択しかない。

Peter Thiel氏によるスタートアップ創業者へのアドバイスの全貌は、「ゼロ・トゥ・ワンー君はゼロから何を生み出せるか」をご覧ください。

via. Business Insider

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