2015年のもっともイケていないビジネスバズワード7選

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<Pick Up> The 7 worst business buzz words of2015

年末が近づいてきたところで、2015年を振り返る系の記事が増えてきました。Inc.comが紹介するのは、2015年のイケていないビジネスバズワードたち。あまりにも使われ方が多様化して、むしろ意味が曖昧になってしまっている言葉が少なくありません。

7つのバズワードとは、「シェアリングエコノミー」、「バイオハック」、「ユニコーン」、「キュレート」(キュレーション)、「オーセンティック」、「エコシステム」です。どれも辞書による「本来の意味」があるにもかかわらず、なんとなくのイメージで繰り返し連呼されていますね。

例えば、「ユニコーン」。テック系のメディアでこの言葉が登場しない日はありません。ユニコーンという言葉を作ったのは、ベンチャーキャピタリストのAileen Leeさん。今となっては、「またか」とため息が出てしまうほど乱用されています。ユニコーンというのは、評価額10億ドルの非上場企業のこと。ユニコーンのように幻に近い超成功企業のことを指すものでした。

2013年時点で、Leeさんは過去10年間に登場したユニコーンの数は年間4社ほど。ところが、現在ではユニコーンの定義に当てはまる企業の数が150社を超えています。残念ながら、2013年までの10年間のエグジット総額が450億ドルであったことからも、投資家の期待に添えない多くのユニコーンが混じっていることに。

新しい現象やテクノロジーを人々の生活に浸透させていくためには、簡潔でわかりやすい言葉が必要。でも、それがキャッチーならキャッチーであるほど、言葉が一人歩きしてしまう。ぼやっとした理解のまま使い続けることで、思考が停止してしまうというリスクもあることを忘れないように。

via. Inc.

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