
<ピックアップ>How To Write Inspiring Job Descriptions For UX
意欲あふれるデザイナーやユーザーリサーチャーは、ユーザーエクスペリエンスの向上を追求するスタートアップ、企業すべてが求めているだろう。とはいえ、優秀で意欲的な人材を得るにはどうすればいいのだろうか?
ドイツのファッションEコマース大手ZalandoでUXの人材採用を担当するジェイ・カウフマン氏の記事は、その問いにいくつかのヒントを与えてくれる。
これまで、6社でユーザーエクスペリエンスの仕事の募集要項をつくってきたカウフマン氏いわく、重要なポイントは「企業が必要とするものにフォーカスするのではなく、候補者があなたと共に毎日働きたいと思う理由を示してリードしていかなければならない」という。必要条件にフォーカスした職務内容は、特定のタスクに必要なスキルにマッチした人材を惹きつけるかもしれないが、それらには「大きな目的がない」と彼は指摘する。
デザイナーやリサーチャーは特に仕事に感情移入する、と彼は言う。「意欲的になUXデザイナーは仕事よりも、探究心や他人のエクスペリエンスを向上させるというすばらしい経験を求めている。だから自分の価値観に沿ったミッションに参加したいと望む」と。ダニエル・ピンクが著者『Drive』で検証したように、知識産業における労働者は目の前の報酬よりも、大きな目的によって動機付けられるという。
逆に言えば、募集要項・職務内容で応募者のこうした欲求を掻き立てることができれば、企業はミッションやカルチャーに共感する応募者を得ることができる。
では、具体的にどのような職務内容を書けばいいのだろうか? 彼の提案するポイントを以下に簡単にまとめてみた。
- ミッションを記述するーープロダクト発注者、デザイナー、マネージャーに聴き取り調査して、その職務に関して次の年に達成することを描いている目的や重要な結果を明確にする。
- 必要条件を除くーー企業が必要なことを並べるのではなく、応募者の気持ちになってみること。必要条件リストは面接担当者に渡しておけばいい。
- チャレンジを示すーーデザイナーが消費者や事業にもたらすことのできる影響を書く。日々の業務内容は明確かつ簡潔に書き、それらを大きなミッションに関連づけること。
- 応募者に良い変化を与えうる諸手当を示すーー諸手当やカルチャーについては短く、だがインスピレーションを与えるような内容にする。
- インスピレーションを与えるーーミッションについて、応募者を奮い立たせる。プロフェッショナルに、パーソナルに成長できる環境を提供するというメッセージを明確に示す。
- (職務内容を)テスト、イテレーションするーー周囲に聞く、反応を観察する、そしてそこから学ぶこと。
企業はデザイナーやエンジニアの「モチベーション」がどこにあるのかを理解し、また大きなミッションを掲げることで彼らをリードすることなしに、良いユーザーエクスペリエンスは提供できないのかもしれない。
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via. Smashing Magazine
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