ヘッジファンドからYahooへの忠告:元Google社員によるゾンビ企業に巨額の資金を支払うことは許されない

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<Pick Up> Hedge funder slams Yahoo: It is unacceptable to pay $230 million for zombie companies run by former Googlers

今週月曜の朝、SpringOwlというヘッジファンドのマネージャーであるEric Jackson氏が、Yahooの役員に対して99ページに及ぶ残酷なプレゼンテーション資料を送りつけたとか。Marissa MayerをCEOのポジションから外し、新しいマネージメントを探すことを提案する内容だった。

Mayer女史がトップに立ってからの過去3年間で、Yahooは30億ドルをM&Aにつぎ込んできた。ところが、買収したスタートアップの価値は、Yahooの現在の株価で見ればゼロに等しい。またJackson氏は、Yahooには元Google APMのメンバーが立ち上げたスタートアップを買収する傾向が強いとも指摘した。

Google APMというのは、Mayer女史が立ち上げたGoogleのエリートアソシエイト・プロダクトマネージャープログラム。Mayer女史の指揮下で実現した49の買収案件の中で、元Google社員のスタートアップは6社。これら6社の買収コストの総額は、3億900万ドルに及ぶ。

image via. SpringOwl
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スタートアップの具体例に挙げられたのは、ファッションサービスの「Polyvore」。Yahooは、Polyvoreを2億3,000万ドルで買収した。Jackson氏は、Polyvoreの買収を酷評。買収されるまでのVCからの調達額は2,200万ドル、すでに立ち上げから8年が経っており、幾度となくピボットを繰り返していた。どこから見ても、Yahooが買収しなければ、助かる見込みはなかったはず、と。

当時、SpringOwlが、その高い評価額を正当化する理由がないと止めたにも関わらず、Mayer女史は、Polyvore買収の案件をつきすすめた。またJackson氏は、とある情報源によると、「Yahooの案件レビュープロセスを通してPolyvoreを評価した結果、Polyvoreの買収に乗り気だった人間は社内にもいなかった」と明かしている。

 Jackson氏によるプレゼンテーションは、Business Insiderに掲載されています。

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