世界を変えた2人(共同創業者)はやはり仲良しが一番?

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Image Credit : [366.021] Find a partner to experience life with / heidiologies on Flickr

<ピックアップ> 10 insanely successful co-founders and why their partnerships worked

AppleにMicrosoftにGoogleにTwitter。世界を変えてきた巨大企業の「共同創業者」に関するまとめ記事が面白いかったのでご紹介。個人的にはAppleファンということもあってやはり2人のスティーブについてはいつ読んでも胸熱です。

創業期、HPで働きながら個人的に組み立てパソコンを楽しんでいたウォズの才能とビジョナリーでありセールスマンとしてのスティーブの才能が融合した結果、Apple初期の盛り上がりが生まれたのは有名なお話です。IBMに立ち向かう姿を描いたとされるスーパーボウルのCMからスティーブの失脚、復活から現在までの躍進など、たった2人の人間が起点となって生み出された伝説は数知れずです。

人間ってすごいですね。

さてさて、この共同創業者の話題ですが、よく見聞きするものに「仲がいいだけの友人と起業するな」とか「役割を考えてポジショニングすべし」なんてものがあります。一方で「毎日顔を突き合わせるんだから関係性がよくないとダメ」という意見も。まあ、極端な話はどこもなくて、結局両方なんだなというのがこのリストを見るとよく分かります。

冒頭に出てくるビル・ゲイツ氏とポール・アレン氏は幼少期からの友人ですし、Googleのラリー・ペイジ氏とサーゲイ・ブリン氏やYahooのジェリー・ヤン氏とデヴィット・ファイロ氏はスタンフォードの学友です。彼らに共通しているのは、やはり技術への飽くなき探究心なのでしょうね。とにかくソフトウェアやインターネット、データが大好きだった、そういう人(※天才)が仲良く一緒に仕事すると世界を変えてしまうということなのでしょう。

仕事場で出会った2人(3人)の例としてはTwitterを生み出したエヴァン・ウィリアムスとビズ・ストーンの2人が紹介されています。GoogleにBloggerが買収されたあとエヴァンはビズを雇います。ライバルであり友人である2人がその後、新しく創業したOdeoで雇ったのが現代のビジョナリスト、ジャック・ドーシー氏、Twitterの生みの親だった、という訳です。

一方で怒りをバネに固く結び合ったのがIntel、そう、ある特定業界(というかシリコンバレー創世記であり、IT・ネット投資関係の人)は大体ご存知の「8人の反逆者」物語から生まれた企業です。この神話についてはこちらの記事にもまとめたことがあるのでご一読を。

<参考記事>

生まれた初の100兆円スタートアップ、それにまつわる8人の起業家とエコ・システム誕生の話

ウィリアム・ショックレーの創設した研究所から離れた8人が創業したフェアチャイルド・セミコンダクターが輩出した企業価値の総計という天文学的なリサーチをしたものですが、1兆ドル規模になるという試算をしているんですよね。この内のひとつがIntelであり、ゴードン・ムーア氏とボブ・ノイス氏の2人です。

結果的にショックレーから離反した8人はそれぞれまた分裂を重ねて、上記の記事によれば12年間で30社のスピンオフ企業を生み出したそうです。

共同創業者を同時に取材することはあまりないのですが、後々で知ることとなり「ああ、これはいい組み合わせだ」と思うのは次のようなパターンですね。

  • 営業と技術など役割が明確に分かれてて、お互いの能力を尊敬している
  • 共に創業経験がある
  • 痛みを感じるポイントが違う(一緒に落ち込まない)
  • 創業した会社がそれぞれの理屈で大好き

元々上司部下でしたとか、共同創業者でありながら「雇われた感」がある場合はなんかちぐはぐしてる印象が強いです。パワーバランスが悪いというか。あと、2人が強烈すぎて反発しすぎるのも当然無理でしょう。

身も蓋もないですが、バランスってことなんでしょうね。

via Business Insider

 

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