バイアスなしのプロジェクト評価など、「Help Scout」が実践する28都市にまたぐ遠隔チームの作り方

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office-Flickr

<Pick Up> How to attract top talent for your virtual team

Help Scout」の共同ファウンダーによる、リモートチームに優秀な人材を惹きつける方法を説いた記事をピックアップしてみました。立ち上げ当初、残念ながら引っ越してまでチームに参加したいという人材が見つからず、半ばやむなく遠隔で採用するように。

今でこそ戦略的に遠隔で機能するチームを心がけていますが、立ち上げ初期の3年間には、採用した人材の約40%を解雇することもあったのだとか。その責任はすべて自分にあったとファウンダーは振り返ります。

まず、遠隔で働くメンバーを採用する場合、最初から最高レベルのプレーヤーを雇用することが必須。オフィスがあるなら、新卒をポテンシャル採用して育てるという選択肢もありますが、遠隔ではそれは叶いません。話し掛けられて遮られたりすることなく、毎日4〜6時間集中して仕事をすることに慣れている遠隔プレーヤーは、周囲に頼ることなく自分で仕事を進められる必要があります。

当然、トップレベルのプレーヤーを採用するとなると採用コストは上がります。でも、オフィスを借りることで浮いた分のコストをそこに使えばいい。優秀な人材ばかりを採用することで、遠隔にいながらもお互いが高め合い、その環境がまた新たなAプレーヤーを惹きつけることになると言います。

また、Help Scoutの採用プロセスには、「プロジェクト」が組み込まれています。採用するすべてのポジションと人材に、所要時間4〜6時間のプロジェクトに対応してもらう。そして、このプロジェクトの成果は、従業員なら誰でもチェックすることができます。ここでのポイントは、採用候補者の名前や人種、性別などの情報を一切明かさないこと。これが、バイアスのない正当な評価につながります。

社内で集まったプロジェクト成果へのフィードバックは、ネガティブなものを含めて採用候補者に伝えます。上手くいったり誉められたりした時だけでなく、手こずったり失敗したりしてしまった時にどう反応するのか。トラブル時のその人の反応を見ることで、一緒に働いた時のイメージがより湧きやすくなるのだと言います。

via. Entrepreneur

 

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