本媒体もお世話になっているブログシステム「WordPress」。月間で15.8億ページ以上をサポートする巨大サービスの運営会社のAutomatticについては、思いの外、耳にする機会が少ないように思います。
そんなAutomatticのユニークな採用方法。現在、同社の従業員数は315人。サンフランシスコにオフィスがあるものの、その大半が自宅などで作業するリモートワーカーです。また、彼らには、自宅オフィスを快適に改良するために2,500ドル(2016年1月6日時点の為替レートで約30万円)の予算が与えられます。
普段から会議は実施せず、Eメールも使わない。チームは、SkypeやGoogle Hangoutsを使ってチャットでコミュニケーションをとります。オフィスを設けないことで浮いた予算は、世界中で行うミートアップの開催に使われるとのこと。
環境もユニークなら、その採用プロセスもまたユニーク。ただの一度の電話会議もないまま、採用することもあるのだとか。これがうまくいく要因は複数あるようですが、一つは、採用者を最初にスクリーニングする時点でそれをCEOが行うこと。CEOのMullenweg氏は、自分のリソースの1/4〜1/3を費やして、全ての応募に目を通します。このやり方なら、採用責任者が目を通す人は全てCEOがすでにGOを出した人材となり、無駄なコストが発生しません。
その後、Skypeチャットで採用責任者が過去の仕事やスキルチェックなどの基本事項の確認を行う。これを通過すると、今度はコーディングのトライアルプロジェクトを実施。プロジェクトにかける時間について、Automatticは時給25ドルを支払い、期日は設けません。だいたいのエンジニアは、現職の仕事をこなしながら、1ヶ月以内にプロジェクトを終わらせるそう。これを通過すると、最後にCEOとのチャットが実施されオファーが出される流れ。
Automatticのデザインチーム責任者のDave Martin氏が、過去1年半のあいだに目を通したレジュメの数は251通。チャットインタビューを実施した人数は63人で、41人がトライアルプロジェクトに挑戦。最終的に14人を採用したとのこと。かなり独特な同社の採用プロセスについては、Martin氏がブログに綴っています。
via. Business Insider
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