かの伝説の名コーチも監修するテニス専用ウェアラブルセンサー「PIVOT」

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ウェアラブルセンサーが様々なスポーツに導入され、成果を上げている一方で、その導入コストの高さはひとつの問題となっている。裕福なクラブだけがテクノロジーの恩恵を受けられるという状況は、改善されていく必要があるだろう。

現在Indiegogoにて支援を集めているテニス専用ウェアラブルセンサー「PIVOT」も、そんな状況を変えていこうとする製品のひとつだろう。伝説的コーチ「ニック・ボロテリー(フロリダにあるテニスアカデミーIMGの創設者で、錦織も師事した)」が監修し、支援プランによっては直接指導も受けられるという仕様になっているのはユニークである。

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「PIVOT」の仕組みはシンプルだ。まず小型軽量な9軸のセンサーを複数体に装着し、プレーすることでデータを蓄積していく。データはセンサーからハブに自動で送信され、ハブはネット上のクラウドへとそのデータを送信する。クラウド上ではプレイヤーのスイングやフットワークを解析し、コーチの手元のタブレットに結果を戻す。最終的にコーチは結果を参考にしながらアドバイスを行うことで、プレーの改善と共に、怪我を防止することができるとのことだ。

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また、タブレットのカメラを使ったリアルタイム解析も可能で、決まった位置からプレーヤーのサーブなどを撮すことによって、その問題点を明らかにすることができるようだ。

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このPIVOT、センサー5つの最小構成であれば499ドルという安価で導入することが可能だ。これはいままでテニスをテクノロジーで解析してきた大規模システムに比べれば、比較のしようがないほどの安い。出荷時期は2016年の8月を予定しているとのこと。

個人的には、こうした機器を使うことで怪我の可能性が回避されるというのが素晴らしいと思っている。テニス意外の分野でも応用できるそうなので、今後の展開にも期待してみたい。

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