Sansanが、DCM、セールスフォース、ニッセイ・キャピタルなどからシリーズCラウンドで約20億円を調達

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写真出典:Sansan

私と同じように、読者におかれても、オフィスデスクの片隅では、引き出しの中で常に場所を取っているのは、おびただしい数の名刺だろう。

東京拠点の名刺管理サービス Sansan は、企業がこのような名刺をクラウド上に配置するのを支援してくれる。同社は今日(原文掲載日:1月11日)、プロダクト開発と国際ビジネス成長の加速のため、シリーズCラウンドで2,420万シンガポールドル(1,680万米ドル)を調達したと発表した。

このラウンドに参加した投資家は、シリコンバレーを拠点とする DCM Ventures、Salesforce の戦略投資部門 Salesforce Ventures、日本のアーリーステージ対象のベンチャーキャピタルであるニッセイ・キャピタルなど。

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Sansan は調達資金のうち、420万シンガポールドル(280万米ドル)を、アメリカに加え、同社の国際展開の最大市場であるシンガポールでの市場リーチを進めるために使うとしている。

正式発表の中で、Sansan の創業者兼 CEO の寺田親弘氏は次のように語っている。

シンガポールでは、生産性を高めるべくデジタル化やクラウド・ソリューションの採用を急速に進める多数の中小企業に使ってもらえることを期待している。コスト管理の改善はもとより、さらに重要なことには、顧客のエンゲージメントやローヤルティの向上、そして究極的には、ビジネスの成長を支援したい。

調達した資金の残りについては、モバイル製品の強化や、他のエンタープライズ・サービス経由で大企業をつなぐプラットフォームの開発に使うとしている。

シンガポールにおける寺田氏の目標は中小企業への集中だが、同社はインテル、日本郵便、セブン&アイ・ホールディングス、トヨタなど、4,000社以上におよぶ多岐にわたる顧客を有している。さらには、日本の経済産業省をも顧客にしているとのことだ。

シンガポールでのサービス価格は、名刺2,000枚につき月額60シンガポールドル(41米ドル)で、5,000枚では月額120シンガポールドル(83米ドル)、10,000枚では月額220ドル(152米ドル)。このサービスでは企業内での社員の協業を意図しており、複数の拠点をまたいで社員が情報共有できることがメリットの一つであるとしている。

Sansan は2007年に設立された日本企業で、2015年10月には Sansan Global PTE というシンガポール子会社を設立している。

【via e27】 @E27sg

【原文】

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