スタートアップのCEOと直接つながる転職サイト「Amateras Online」が好調な理由

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アマテラスオンライン

昨年4月、スタートアップと幹部候補人材をマッチングする転職サイト「Amateras Online」がリリースされたことをお知らせした。それから、約10ヶ月ほどが経過し、再び同サイトの調子を伺う機会に恵まれた。

現在、登録している企業数は、約130社。マッチングも数多く生まれており、東京から地方へ、地方から地方へ、東京から海外へ、海外から東京へと、「Amateras Online」を通じて優秀な人材が活躍の場を変えている。「Amateras Online」は、デットでファイナンスも実施しており、さらに精力的に活動していこうとしている。

スタートアップは常に人材不足に悩まされるのが常だ。特に、幹部人材となればなおさら採用は困難になる。スタートアップにとって、CEOが直接人材を口説くことができる「Amateras Online」は、貴重な存在だといえる。

だが、同サイトが好調な理由はそれだけではない。転職を希望し、サイトへと登録する人材。彼らに対して提供するようになった「ある機能」が登録を後押しした、とアマテラス代表取締役の藤岡清高氏は語る。

藤岡氏「大きくなったベンチャーから、また新たにベンチャーへと人材が移籍することはこの業界では珍しいことではありません。ですが、転職を希望していることは、なかなかオープンにできるものではありません。

「Amateras Online」では、企業側からもスカウトが可能なのですが、サイトリリース後、ここにオプトイン機能を設けました。「企業アクティベート機能」と呼んでいて、ユーザが指定した企業に対してのみ情報を表示するというものです。

これによりユーザは不特定多数の企業に対して自身の情報を開示することなく、真剣に転職を検討する企業に対してのみ情報を開示できるようになりました。この機能を提供するようになってからユーザの登録が増えましたね」

同サイトは、「ベンチャースピリッツ5項目」という項目を設けており、この項目に同意した人のみが転職希望者としてサイトに登録できる。「ハイクラスの人のみがいる転職サイトだというブランディングは作っていきたい」と藤岡氏は語る。

通常、マッチングビジネスといえば、双方の数を増やし、マッチングの確率を上げようとすることが多い。だが、「Amateras Online」は運営側が企業と転職希望社の双方を厳選し、さらにその中からユーザが厳選できる仕組みを取り入れている。この厳選されている状況が信頼につながり、「Amateras Online」の好調へとつながっている。

現状、サービスの価値につながっている目利きの部分は藤岡氏の個人の力によるところが大きいが、今後徐々に仕組み化し、転職希望者を審査するところから他の人間でも対応できるようにしていく予定だという。

サービスの質を保ち、将来的に海外へと展開することも検討している。「今後は、リアルイベントも開催していきたい」と語る藤岡氏。「Amateras Online」のコミュニティはさらに熱気のあるものになっていきそうだ。

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