FlipkartとUdacityが実現を目指す「就職面接のない社会」とは?

by Paul Sawers Paul Sawers on 2016.2.6

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Image Credit : Job / jakerust on Flickr

仕事にありつくにあたって面接の代替案があるとしたら、「就職面接のない社会」は、非常に生きやすそうな世の中に思える。これがFlipkartとUdacityが実現しようとしている社会だ。

インドのeコマース大手であるFlipkartは、UdacityのAndroid Developer Nanodegreeプログラムから3人の卒業生を、面接を経ずに採用した。Flipkartによると、この人事決定は応募者のUdacity NanodegreeプロジェクトおよびUdacity上のプロフィールのみによってなされたという。

Udacityはエドテックのスタートアップとしては非常に影響力のある存在であり、RubyやiOS、そしてAndroid開発など多種多様なオンライン講座を提供している。

採用プロセスの簡素化と市場競争に打ち勝つことを望むFlipkartは、将来的に面接を経ない採用を目指すべくUdacityと提携したと語っている。

「Flipkartはマーケットアプローチの方法に関しては最も革新的な企業の一つです」と、Udacityの共同設立者でありCEOのSebastian Thrun氏は語る。「我々の目標は、UdacityのNanodegree修了者を、モバイルやデータ分析、ウェブ解析、機械学習といった今日の求人需要と結びつけることです」。

確かに、最近になって教育と採用の多様性には進歩が見られてきている。2016年1月初め、UdacityはNanodegree Plusプログラムの開講を発表、その学費を月額199米ドルではなく月額299米ドルとした。従来のNanodegreeプログラムとの主な違いは、Nanodegree Plusプログラムでは、受講者がプログラムを修了してから6か月以内の間は職を保証するという点にある。

その他にも、500 Milesといったテック系スタートアップもビッグデータを使い、単なる職だけでなく充実したキャリアを求める人材のサポートを行っている。そしてJob Todayなどの求職ビジネスも、サービス業を狙った即日採用プロセスに重点を置いているところだ。

しかしテック業界では人材が不足することが多く、この溝を埋めるべくFlipkartはUdacityとの提携に至ったのだ。

熟練したキャリアを持つ開発者やずば抜けた面接スキルを持つ開発者が現れるのをじっと待つのではなく、応募者が受講中に見せた潜在能力だけに基づいて人事決定を行っている。ただ、何か不都合があったときに採用側が新入社員を解雇しやすくなるという契約内容には何らかの警鐘を鳴らした方が良いのかもしれないが。

採用の簡素化とはコンピュータ業界において新進気鋭の才を持つ人材をすぐに確保できることに他ならない。

「従来の採用方法では、応募者のある特定の日だけに限ったパフォーマンスだけで採用することになってしまい、これでは応募者の本当の能力や性格をきちんと知ることができません」と話すのは、FlipkartのCTOであるPeeyush Ranjan氏だ。

「そこで、Udacityのようなパートナーが登場するのです。我が社のケースでは、Udacityとは数か月前に出会い、この新しい世界を試してみたいと思いました。Udacityが提供する最終選考者のプロフィールや我が社が受け取った詳細なデータは非常に便利で、応募者の能力をより効率的に査定することができました」。

Internet & Mobile Association of India(IMAI)によると、今日インドには5万人から7万人のモバイル開発者がいるとされており、2020年までに2000万人が必要になると見込まれている。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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