Google のシンクタンク部門、「Jigsaw」に改名し Alphabet 傘下に

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Image: Screenshot, Jigsaw
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2010年に Google 内部のシンクタンクとしてローンチした Google Ideas が Jigsaw に改名して、Alphabet 傘下でテクノロジーインキュベーターとして独立するという発表があった。

Alphabet の会長である エリック・シュミット氏は、Mediumの投稿上でJigsawのローンチについて発表している。そのミッションについて、シュミット氏は次のように記事上で述べている。

このチームのミッションは、暴力的な過激主義に対抗したり、オンライン上の検閲を阻止したり、デジタル攻撃に関連する脅威を鎮めるといった、もっとも難しい地政学的な課題を解決するためにテクノロジーを利用することです。

Google Ideas の統括者であり、米国務省OBのジャレッド・コーエン氏が、Jigsawの社長を務める。また、昨年12月にGoogleのライフサイエンス部門から、Alphabet傘下の新会社として独立した Verily と同様に、Jigsawもまた、Gen Next Foundation、Peace Research Institute Osloなど世界の複数機関と提携しながら研究を進めていく。

具体的なプロジェクトとして、ニュースサイトをDDoS攻撃から守る Project Shield や、マネーロンダリングの状況をジャーナリストが追跡できるようにするツール Investigative Dashboard などのプロジェクトが Jigsaw では進行中だ。

ところで、なぜ Jigsaw という名前なのか? シュミット氏は言う。「まず、この名前は世界が物理的かつデジタルな課題を有する複雑なパズルであることを示しています。(中略)世界はかつてないほどに複雑ですが、理論に基づいた研究とテクノロジーに関する専門知識を独自に組み合わせることで、このパズルを組み立てるができると信じています。一つずつ組み合わせることで。」

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