
ベンチャー共創事業「31 VENTURES」を展開する三井不動産(東証:8801)は今日、都内で記者会見し、東京のスタートアップ向け VC であるグローバル・ブレインと共同で、総額50億円規模のコーポレートベンチャーキャピタルファンド(以下、CVC ファンド)を設立すると発表した。
運用期間は10年間で、日本を中心として、北米、欧州、イスラエル、アジア諸国のバイオおよび創薬以外のセクターの、シード、アーリー、ミドル・ステージのスタートアップが投資対象。重点投資領域として、不動産、IoT、セキュリティ、環境、エネルギー、シェアリングエコノミー、eコマース、フィンテック、ロボティクス、ライフサイエンスを設定している。
31 VENTURES からは 500 Startups および Draper Nexus Ventures へも出資する予定で、ファンド・オブ・ファンドの性格も持っている。スタートアップの海外展開支援の一環として、ニューヨークのシードアクセラレータ「Entrepreneurs Roundtable Accelerator」、シンガポール国立大学のベンチャー企業育成部門「NUS Enterprise」とも事業提携する。
これまでに、三井不動産では、柏の葉オープンイノベーションラボ(Kashiwa-no-ha Open Innovation Lab、略称:KOIL)などを中心にオープンイノベーションを展開。ユーグレナなどを主導とするリアルテック・ファンドに出資しているほか、「アジア・アントレプレナーシップ・アワード(AEA)」を毎年開催し、日本内外のスタートアップ・エコシステムの形成に注力している。
2016年4月には「31 VENTURES クラブ」を設立し、幕張・霞が関・日本橋(Clip ニホンバシ)・KOIL の4つの拠点に入居するスタートアップが、拠点を横断して施設を利用でき、ハンズオン支援が受けられるコミュニティを形成する。加えて、神谷町や日本橋には新たなスタートアップ入居施設を設立し、このうち、日本橋の拠点(Life Bridge ニホンバシ)では、は特にライフサイエンスに特化したスタートアップを誘致するとしている。
<関連記事>
- 「アジア・アントレプレナーシップ・アワード(AEA)」が目指すもの——イベントの立役者、三井不動産ベンチャー共創事業部に話を聞いた
- #AEA2015: アジア各国から30社が集まったピッチイベントで、組織再生技術を開発するサイフューズが優勝
- #AEA2014: 精神疾患に効能のあるウエアラブル・ベスト、シンガポールの「T.Ware」がグランプリを受賞
BRIDGE Members
BRIDGEでは会員制度の「Members」を運営しています。登録いただくと会員限定の記事が毎月3本まで読めるほか、Discordの招待リンクをお送りしています。登録は無料で、有料会員の方は会員限定記事が全て読めるようになります(初回登録時1週間無料)。- 会員限定記事・毎月3本
- コミュニティDiscord招待