小タスクの行き来で、あたかも生産性が高いかのように錯覚してしまうマルチタスクの罠

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<ピックアップ> Multitasking is killing your brain

研究の結果や専門家の意見などにも触れながら、マルチタスクの罠について語るMediumの記事をピックアップしてみました。これ、感覚的にもピンとくる話だと思います。

そもそも、私たちの脳は一度にひとつのことにだけ集中するようにできているもの。そのため、いくつものことを同時にこなそうとすることは、ただ脳の働きを鈍化させてことにしかならないのだと言います。

マルチタスクは、要は細かい作業をいったりきたりしているだけのこと。でも、そうやって細かい作業をいくつもこなしていると、まるですごく多くのことを成し遂げかかのような錯覚に陥ってしまいます。また、あっちこっちと脳を動かすことで私たちが感じるストレスも急増します。

よく考える必要があることを同時に複数こなせる天才は少ないはず。と考えると、結局、マルチタスクをしているということは、脳をきちんと使っていないに等しいことになります。

ロンドン大学が実施した研究では、認知的作業を行いながらマルチタスクをした人は、そのIQが極端に下がることが確認されました。このIQ低下のレベルは、一晩寝ずにいた人やマリファナを吸った人と同じもの。

脳をフル稼働させているかのように感じられるマルチタスクは、決して堂々とレジュメに書くべきスキルではなく、むしろ、悪い習慣なのだと筆者は指摘しています。

via. Medium

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