赤ちゃんの生活を記録して成長を見える化する「パパッと育児」、データをもとに大学や企業との研究開発も

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papaikuji

どうしたってドタバタしてしまう育児の現場。日々のことに追われて、なかなか赤ちゃんの成長を振り返ったり、俯瞰して見たりすることが難しいのが実際のところ。そんな赤ちゃんの生活や成長記録を元に、ママやパパの子育てをサポートしてくれるアプリが「パパッと育児@赤ちゃん手帳」です。

主に0〜1歳児を育てる両親をターゲットに見据えて開発されるパパッと育児。アイコンをタップして、赤ちゃんの食事(授乳、ミルクなど)、排泄、睡眠など日々の生活を記録すると、赤ちゃんの成長を見やすいグラフなどにして見える化してくれます。

日々の出来事はもちろんのこと、予防接種や病気などの登録、また予防接種スケジュールの推奨や、機械学習による食事、排泄の対応漏れを通知する機能も。データは無料でバックアップされ、登録した記録を無料で電子書籍にすることも可能です。

パパッと育児を開発するのは、東京銀座にオフィスを構えるファーストアセントです。アプリの構想は、同社の代表取締役社長である服部伴之さんの子育て体験がきっかけになっています。

「妻が子どものミルクや睡眠、オムツ替えなどの記録を手書きでつけていることを知りました。赤ちゃんの生活は24時間サイクルではないため、初めての育児で混乱していると、ミルクを飲ませているか、赤ちゃんが十分に寝ているかなどを把握できなくなり心配だからとのことでした。これをアプリで記録できればと思い探してみましたが、使い勝手の良いものがなかったたけ、自ら作ることにしました」

ママやパパが子育てを記録していくことで、パパッと育児には大量のデータが集まっています。すでに、このデータを活用した医療分野における大学との研究開発も進めています。健康状態が良い子どもの生活・成長データをもとにした、小児医療の常識の検証や新たな法則の発見を目的に取り組んでいます。共同研究の結果は、2016年春以降の発表が予定されています。

「子育てをデータからハックする」という大きなビジョンを掲げるファーストアセント。アプリを提供することで両親の子育てを支援するだけでなく、今後も大学病院や企業と共に子育てを変える新たな法則の発見と新たな商品の開発に注力していくとのことです。

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