
<ピックアップ> reality on track to hit $861M in revenues this year
先日スペインで開催されたMobile World Congressの会場で新しいSamsungのスマートフォン「S7とS7 edge」が公開された際、その会場のVRヘッドセットを装着した聴衆の一瞬異様な光景が話題になっておりました。
私も個人的な興味と、仕事的な情報収集の一環でVRのヘッドセットは何らか購入する予定ですが、これをどうでしょう、ずっと着けている感覚があまりありません。網膜への直接照射みたいなお話もあるようなので、最終的には技術的に解決されるのかもしれませんが。
さておき、この仮想現実・拡張現実の市場は間違いなくもう近くまで来ているということで、市場規模的な情報も具体的になってきました。
SuperData Researchというリサーチ会社の情報によれば、今年(2016年)のモバイルVR市場は8億6100万ドル(120円換算で約1033億円)規模になるそう。
SamsungのGear VR(元はOculuc VR)によるところが大きく、GoogleのCardboard(スマホをVRヘッドセットに変えるダンボール組立式のガジェット)などがこの初期市場を牽引しているようです。
また、記事ではゴールドマンサックスによる予測も入れておりまして、こちらが2020年までに1100億ドル(同じく13兆2000億円)規模になるとしております。(注記)あと5年でざっくり100倍のジャンプアップの理由は、仮想現実だけでなく、現実世界への拡張現実も含まれるようになることで、VR関連もやはりソフトウェアのダウンロード環境が鍵となるとしていました。
注記:2016年2月時点のゴールドマンサックスのビデオ・レポートではVR/AR(仮想・拡張現実)関連市場は2025年までに800億ドル(約9.6兆円規模)になると言及しており、VentureBeatが引用した同じくゴールドマンサックスの1100億ドルの根拠が間違いなのか、別の調査情報なのか判断が原文だけでは判断ができませんので付記だけしておきます。詳しく何か分かれば追記します。
スマートフォン市場を牽引したのがアプリ生態系、つまりApp Storeであり、Google Playが大きくなったのと同様に、ここがVR市場でも重要視されているということですね。具体的な中身については言及されていませんでしたが、コンテンツについてはここ最近よく話題に出てくるポルノ産業などはやはり初期の牽引役になるのかもしれません。
via VentureBeat
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