ネイティブUIアプリ開発の要望に応えるべく、RealmがFacebookと協力してReact Native対応版を提供

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Realm-website

2014年にリリースされたモバイルデータベース「Realm」。スマートフォンやタブレットで動作する組み込みデータベースなら、iOSとAndroidの両プラットフォームで、同じデータモデルとロジックを簡単に共有することができます。この利便性が買われ、これまでに数百万台のデバイス上で使われています。

サービス開始から1周年を迎えた2015年7月時点から、日本のRealmユーザー数は1.9倍ほどに増加。中国が急速に追いつきつつあるものの、相変わらずアジアでは日本のユーザー数が最多で、利用企業にはLINE、Yahoo、サイバーエージェント、日経新聞社、Wantedlyなどが含まれます。

この度、Realmが公開したのが、React Native向けの新たなデータベース。React NativeはFacebook社が提供する、JavaScriptによるiOSおよびAndroid用ネイティブアプリケーション作成のためのプラットフォームです。JavaScriptに合わせてデザインされたシンプルで直感的なAPIを通して、ネイティブアプリの良質なユーザー体験に欠かせない高速なデータ保存と検索を提供します。

これまでも、React Native版への要望を多数受けていたというRealm。今回のリリースについて、プロダクト責任者のTim Angladeさんは、こうコメントしています。

「React Nativeは“ネイティブUIの良い体験を実現する、高速なクロスプラットフォーム機能を提供することで、開発プロセスを加速し開発者をサポートする”という、Realmにおける最も重要な考えを反映しています。今回、初のサードパーティベンダーとしてReact Nativeに貢献できて、社内は非常に活気に満ちています。」

RealmとFacebookは、今後も急速にニーズが高まるクロスプラットフォームとネイティブ開発のためのツール需要に応えるために協力していきます。まずは、ReactNativeに絞って公開されるJavaScript版ですが、近い将来には、それ以外のプラットフォームでも動作するようにしていくとのことです。

また、技術コミュニティをサポートするためのRealmミートアップも毎月開催しており、毎回50〜60人が参加。今年は、主にRealmに初めて触る方を対象にしたハンズオンをiOS、Androidともに開催する予定も。関西や名古屋などでのミートアップ希望も聞かれており、今年は東京以外の場所へもコミュニティ活動の幅を広げていく考えです。

大型イベントでは、先日開催された「DroidKaigi」にはRealmのエンジニアのEmanuele Zattinさんが来日して講演。来月開催されるSwiftカンファレンス「try! Swift」では、ダイアモンドスポンサーとして、カンファレンス自体の運営とセッションの録画・配信をサポートする予定です。

 

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