
またひとつ、モバイル系企業が仮想現実ゲーム市場に参入してきた。
年間売上7億ドル規模の日本のモバイル・デベロッパーの米国子会社であるColopl NIは本日(原文掲載時:3月10日)仮想現実市場に参入する考えであると発表した。これに伴い、前最高執行責任者(COO)であったJikhan Jung氏が最高経営責任者(CEO)に就任する。
投資銀行のゴールドマン・サックスは仮想・拡張現実(VR・AR)のマーケット規模を2020年までに1100億ドルへ成長すると予測している。コロプラはどのプラットフォームで開発する計画かなどを特定していないが、目下、主流となっているのはSamsung GearとGoogleのCardboardの2つになっている。その他の主力モバイル・デベロッパーたち、例えばアングリーバードのRovioやハリウッドの著名クリエイターのKim Kardashian氏らもまたこのVRスペースに参入を予定している。

「コロプラグループは仮想現実が全く新しいプラットフォームとして私たちの日常を変えてくれるものになると信じています。それは20年前、インターネットが出現してそうなったのと同じような出来事なのです」とJung氏はGameBeatに送付したプレスリリースの中で語っている。
「私たちはユーザーのみなさんが、現実空間に帰りたくなくなるような、そんな最高の仮想現実体験を提供するVRゲームの開発に取り組んでいます。特に優れたVRゲームの開発を計画しており、新たなVR市場で成功するためにこのColopl NIのチームを加速させることができることを嬉しく思っております」。
Colopl NIは昨年に開設され、最初は日本のモバイルゲーム、ルナ・ストーリーをUS市場に進出させる取り組みをしていた。AppAnnieで確認すると、2015年10月29日時点でUSのAppleストアで15位にまでなっていた。現在は日本のAppleストアで25位に位置付けており、過去には1位も取ったことがあるようだ。これもAppAnnieの情報による。
【via VentureBeat】 @VentureBeat
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