新興市場向けSNSのMigmeがMeitu(美図)から500万ドルを調達、InstagramとSnapchatの統合版を狙う

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当機能はMigmeで間もなく公開予定。
当機能はMigmeでまもなく公開予定。

Migme(オーストラリア証取:MIG)は自社を新興市場向けの「デジタルメディア企業」と呼んでいるが、多くの側面を持っている。同社はソーシャルネットワークであり、チャットアプリであり、音楽を聴く場であり、セレブリティとつながる場であり、またゲームをプレイする場でもある。

これは、WeChat(微信)や LINE が膨大な顧客層に対して行っていることとある意味似ている。そして Migme は Snapchat や Instagram のようにもなりたいようだ。同社は、中国でよく知られる写真とビデオ編集アプリ企業の Meitu(美図)から512万米ドルの資金を調達したと発表した。

Meitu の最有力アプリは MeituPic(美図秀秀)で、2015年2月時点で1億8,000万人の月間アクティブユーザを誇る。これは基本的には、実際の見た目よりも可愛く見せたい場合などに使える写真のタッチアップアプリだ。また、多数のフィルター、文字、エフェクトなどで写真のデコレーションもできる。

では、この資金調達と提携が双方にとってどう役に立つのだろうか? Migme にとっては、Meitu の製品が自社に統合されることになり、「Instagram や Snapchat に匹敵するユーザエクスペリエンス」を顧客に提供することを狙える。

ユーザのほとんどが中国国内にいる Meitu にとっては、海外ユーザの獲得が主な目的である。Migme の月間アクティブユーザ数は3,200万人で、多くはインドネシア、フィリピン、インドのユーザである。

プレスリリースによれば、Migme は両社のプラットフォームに「コンテンツシェア機能を導入」するという。また両社は「多言語化やマーケティング」も進めるという。

Migme の設立者 Steven Goh 氏は、同社の評価額が約1億200万米ドルであることから、Meitu が出資により手にするのは Migme の5%以下であると述べた。また、Migme にとって「今後統合される多数のコンテンツクリエーションアプリの最初の一つ」に過ぎないと語っている。

わずか数日前に Migme が発表したところによると、同社の売上は前年比525%増の870万米ドルに成長し、純損失は1,470万米ドルに下方修正した。同時に、同社のアクティブユーザは220%増加している。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

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