決済・金融のインフキュリオンGが「FinTechファンド」から資金調達、年内にも貯金アプリをリリースへ

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クレジットカードやスマートフォン決済、モバイルPOS など決済・金融事業全般を展開するインフキュリオン・グループは4日、SBIインベストメントが運営する「FinTech ファンド」から資金調達したと発表した。なお、調達金額や出資比率などは明らかになっていない。SBI インベストメントの「FinTech ファンド」は、ソフトバンクやネット銀・地銀各社の出資により2015年末に組成され、これまでに日本の freee や韓国の Yello Mobile などが出資を受けている

今回の出資を受けて、インフキュリオン・グループは傘下に新会社「NestEgg(ネストエッグ)」を設立し、サービス第一弾として生活と金融を紐づける領域に注目した貯金アプリを年内にリリースする予定。このアプリは500円玉貯金の電子版とも言えるもので、ユーザが貯金の目標を設定することでモチベーションを保ちながら、自動で無理なく確実に貯金でき、さらに目標金額を達成するとボーナスポイントがもらえる仕組みを検討しているということだ。また、日本国内のみならず、アジアへのサービス展開も予定している。

インフキュリオン・グループは JCB 出身者4名が中心となり2010年に設立され、傘下にコンサルティング事業のインフキュリオン(2006年5月設立)、出版・調査事業のカード・ウェーブ(2014年7月ベリトランスから事業譲渡)、決済センター事業のリンク・プロセシング(2010年設立)の3社を有する。インフキュリオン・グループにとって、今回のラウンドは初めての資金調達となるが、傘下のリンクプロセシングはこれまでに、NTTドコモ、UCカード、JCBなどから調達を行っており、これまでのグループ全体での調達金額総額は約6億円に上る。

インフキュリオン・グループおよびインフキュリオン両社の代表取締役を務める丸山弘毅氏は、日本の FinTech スタートアップ43社(2016年3月18日現在)をネットワークする FinTech 協会の代表理事を務めており、2月に THE BRIDGE が開催した THE BRIDGE Fes 2016 では、日本のフィンテックのスタートアップ・シーンについて知見を語ってくれている

インフキュリオン 代表取締役、一般社団法人FinTech協会 代表理事 丸山 弘毅氏
インフキュリオン 代表取締役、一般社団法人FinTech協会 代表理事 丸山 弘毅氏

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