Open Network Labが、MVP作成までをハンズオンする短期集中起業支援プログラム「BOOTSTRAP」を始動

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デジタルガレージ(東証:4819)などが推進するスタートアップ・アクセラレータ Open Network Lab は5日、新しい起業支援プログラムとして「Open Network Lab BOOTSTRAP(以下、BOOTSTRAP と略す)」を開始することを明らかにした。同アクセラレータが展開してきた Seed Accelerator Program とは異なり、BOOTSTRAP は4回のワークショップ形式からなる短期集中プログラム。プロダクト開発や資金調達よりも手前のフェーズにあるスタートアップ予備軍の掘り起こしを狙う。

Open Network Lab では、これまでのバッチ12回におよぶ Seed Accelerator Program を通じて64組のスタートアップを輩出し、そのうちの約4割が次期の資金調達ラウンドにこぎつけている。一方で、Seed Accelerator Program への応募総数に対し、実際にプログラムへの参加権を手にするスタートアップの通過率は8.4%と依然狭き門だ。通過できなかったスタートアップに共通して見られる傾向として、解決すべき問題が具体的になっていないことが多い、と Open Network Lab のプログラムディレクターで、DG インキュベーションのシニアインベストメントマネージャーの松田崇義氏(写真上・左から2人目)は語る。

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そのような問題を解決すべく、BOOTSTRAP では4回のセッションを通じて、

  1. アイデア検証
  2. ユーザーヒアリングの重要性
  3. サービス(MVP=Minimal Viable Product)を作る上で考えるべき3つのこと
  4. プロダクトの上手な見せ方(プレゼンテーションのコツ)

…のテーマに沿ったワークショップが繰り広げられる。講師には松田氏のほか、Open Network Lab の Seed Accelerator Program の卒業生を迎える。初回となる5月27日(金)、28日(土)の東京の回(各日に2セッション実施し、合計4セッションとなる)の定員は40名で本日から募集を開始し、応募の状況次第では東京以外の都市でも開催を検討するとのこと。松田氏によれば、半年に一度3ヶ月の期間で運用されるシードアクセラレータプログラムではタイミングの合わないスタートアップを掘り起こし、東京以外での Open Network Lab の認知度を高める意図もあるそうだ。

日本国内では CVC やオープンイノベーションの隆盛により、インキュベータやアクセラレータの新規参入が相次いでおり、日本のスタートアップ黎明期からあるインキュベータやアクセラレータは、戦略の明確な差別化と練り直しの必要に迫られている。迎える起業家群の裾野を広げつつも、より結果の出せるインキュベータやアクセラレータが求められる中で、Open Network Lab の動きに追随する同業他社は今後増えるかもしれない。

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