Alibaba(阿里巴巴)系のAnt Financial(螞蟻金融)、シリーズBで世界のテック史上最高額の45億ドルを調達

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Alibaba(阿里巴巴)の関連金融会社 Ant Financial(螞蟻金融)は今日(原文掲載日:4月26日)、シリーズBラウンドで45億ドルを調達したと発表した。同社の評価額は600億ドルに及び、テック業界で最高額の調達となる世界記録を更新中だ。

中国の国営4大銀行の一つである中国建設銀行の子会社、中国投資責任有限公司がこのラウンドに新たなストラテジック・インベスターとして参加した。このラウンドには、既存株主の中国人寿保険(他の名前の出ていない複数の保険会社とともに)、中国郵政集団(Ant Financial の投資先である中国郵政儲蓄銀行の親会社)、国家開発銀行傘下の CDB Capital、Primavera Capital Group(春華資本集団)が参加した。

今回の新しい調達ラウンドの計画は、Ant Financial のサービスを中国の地方にまで隈なく拡大しようという目標をサポートするものだ。グローバリゼーションの加速にも資金は利用される。

Ant Financial の社長を務める Eric Jing(井賢棟)氏は、公式発表の中で次のように述べている。

シリーズBラウンドで調達した資本により、我々はクラウドコンピューティングやリスク管理などインフラに投資できるようになり、中国の地方や国際市場で長期的な成長を支えることになるだろう。

技術面から言えば、同社はこのサービス拡大をクラウドコンピューティング・インフラと生体認証技術の開発により実現する計画だ。中国の内外の金融機関や銀行とこれらの技術を共有する見込みである。

Ant Financial は、2014年の Alibaba 上場後に分離され、Alipay(支付宝)を運営する企業として知られている。MYBank(浙江網商銀行)や Yu’e Bao(余額宝)といった有名プラットフォームも運営している。しかしながら、Alibaba からの分離後は、そのスコープを金融サービス業界の民主化へと広げていった。同社のプロダクトには、決済、ウェルスマネジメント、少額ローン、保険などがある。

金融サービスへのアクセスが限られている人たちが、生活やビジネスに必要な資金の入手しやすくしたい、という我々のビジョンをストラテジック・パートナーの各社と共有できて嬉しく思っている。我々にとって、これは素晴らしい機会創出であると共に責任を伴うものであり、我々はパートナーと共に将来を展望できることを楽しみに感じている。(Eric Jing 氏)

Ant Capital は、中国の地方での獲得に投資が求められる根拠として、MYbank と少額ローンのユーザ2,000万人に加え、決済・保険・ウェルスマネージメントのユーザが1.4億人いることを明らかにした。同社は国際市場へのローンチに関心を示しているが、これは、同社がこれまでに中国国外に進出していなかったことを表すものではない。モバイルウォレット Paytm を運営するインドの One97 とは既に提携関係にある。

今回調達した資金は、投資家に Ant Financial の可能性を感じてもらえている証だ。世界中のユーザに包括的な金融ソリューションを届けたいという、我々のミッションのさらなる一歩に過ぎない。(Eric Jing 氏)

2月下旬、Didi Kuaidi(滴滴出行、旧称は嘀嘀快的)が10億ドルの調達ラウンドのクローズを再度発表したときテック業界に震撼を与えたが、Ant Financial は、新たなる標準を作り出したことになる。

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【via e27】 @E27co

【原文】

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