チャットボットが溢れる前に「ボットストア」を用意しよう

by VentureBeat ゲストライター VentureBeat ゲストライター on 2016.5.23

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もしあなたがテクノロジー界隈で生きているのであれば、おそらくここ最近、チャットボットについての話題を聞いたことがあるだろう。本当にどこにでもいるようで、いろんなスタートアップや巨大企業が独自のボットに取り組みだしている。トップメッセージングプラットフォームたちもまたボットへのドアを開けている。つまり、TelegramやWeChat、そしてSlackから最近になってボットプラットフォームを公表したFacebookやスカイプなどだ。

何が起こってる?なぜ今?

自分のスマートフォンを見てみてほしい。どれがあなたのよく使うアプリ上位3つになってるだろうか?少なくともインスタント・メッセージアプリにはそのチャンスがあるはずだ。私は55個のアプリが電話機に入っていて、その内の6つがIMアプリ(WhatsApp、スカイプ、ビジネス向けスカイプ、メッセンジャー、ハングアウト、そしてTelegram)となっている。そして実際にそれらを使っている。

25億人以上の人たちが少なくともその内1つのアプリをインストールしており、世界でダウンロードされたiOSアプリでトップ10位以内の3つはメッセージングアプリなのだ。実際、2015年にはメッセージングアプリはソーシャルネットワークを抜いている。

ということで、私たちはその時間をメッセージングアプリで過ごすようになっている。それに従って、ビジネスやサービスは私たちとここで出会いたいと思うようになる。

MicrosoftのCEO、Satya Nadella氏は先月、「ボットは新たなアプリケーションだ」と語った。それは正しいと思う。インターネット初期、ブラウザがプラットフォームであり、ウェブサイトはこのプラットフォームを支配するために作られた。次にモバイルがキープラットフォームとなると、今度はアプリが支配する手法となった。

そして今日、私たちはより多くの時間をこの新たなプラットフォームのメッセージングアプリに費やしている。つまりボットたちがここを支配する手段となるのだ。

インターネット初期、多くのウェブサイトが出現した。これらのウェブサイトの幾つかは価値があり、使いやすかった。しかしその他多数は本当に役立たずだった。検索エンジンは私たちが必要とするものを発見するのに役立ち、ノイズにフィルターをかけて、トップランクのウェブサイトに直接連れていってくれるようになった。

同じようなプロセスがモバイルアプリで発生している。アプリストアは、アプリやコンテンツ、評価、利用状況やその他のパラメーターをもとにして欲しいアプリを発見するのに役立っている。

ボットの世界がやってくればおそらくボットで溢れかえるだろう。そのほとんどは多くの人たちにとって価値あるものではないだろうから、ボット検索や発見に役立つソリューションが必要になるはずだ。

この界隈での最初のステップかもしれない。例えばBotlistのようなウェブサイトは全てのプラットフォームを横断してボットのためのアプリストアになろうとしている。そしてMicrosoftではコルタナをスカイプにおける発見用ボット・エージェントとして発表した。

完璧なソリューションではない

AIが徐々により現実的にユーザーの意図することを理解して反応することができるようになったことで、人間の代わりにチャットボットを用意するというアイデアは納得できるものになりつつあるのだ。チャットボットはビジネスにとってよりコスト効果のある、実際の業務を自動化する方法となりうる。

まだウェブサイトやモバイルアプリのように、ボットは全ての利用状況に対応しているわけじゃない。サービスが非常にあっているということからアプリからボットへ移行するものがいる一方、より高い価値を提供するためにアプリを使い続ける必要に迫られるものもいるだろう。例えばピザやタクシーを頼むのはボットに任せればいいと思うが、裕福になるとか、行き先をナビしてもらうようなアプリはおそらく使い続けると思う。

チャットボットはチャットする対象がユーザーが人間かボット、もしくはその両方ともになりうるという新たなパラダイムを可能にする。例えばこのシナジーは今日存在しなかった。すなわちアプリやウェブサイトを使ってピザをオーダーすることはできても、特別な質問や要求をしたければピザ屋に電話して人間に伝えなければならなかった。

しかし会話を舞台にすれば、どんなことでも好きなことを頼むことができる。その返事をしてくれるのがボットか人間かのどちらかであったとしても、そしてその2つがどちらかと気がつくことがなかったとしても、だ。

ここ数カ月、チャットボットは新たなテック業界のバズワードになりつつあった。しかしこれは始まりにすぎない。私たちはボット革命の真っ只中におり、そして私はこれが形をなしていくことに大変興奮をしている。

Shira Weinberg氏はMicrosoftのコルタナ エクスペリエンスチームでシニアプロダクトマネージャーを務める人物。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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