前回に引き続きパート2。トップ10までは結構固定されて知ってる会社も多いですが、それ以下になると徐々に動きも出てきますので参考になるはずです。では参りましょう。(継続更新中・まずはトップ10から、日本円は1ドル113円で算出)
11位: Pinterest (米国・110億ドル・1兆2438億円・2009年1月創業)
- 主な投資家:Andreessen Horowitz, Bessemer Venture Partners, Firstmark Capital
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最近個人的にあまり話題をみかけないのがこちらPinterest。楽天から出資を受けているということで日本とのつながりは強めです。
Pinterest の CEO で創業者の Ben Silbermann が2年続けて新経済サミットに姿を現した。今回が彼にとって三度目の東京訪問とのことだが、Pinterest が楽天から出資を受け、最近になって日本語版をローンチしたことを考えれば、この回数は驚くほど少ない。
2015年9月時点での月間アクティブユーザーは1億人。
定量的な数字を追いかけているなかで、Pinterestが月間のアクティブユーザが1億人を突破したと報告しています。
12位: Dropbox (米国・100億ドル・1兆1307億円・2007年6月創業)
- 主な投資家: Accel Partners, Greylock Partners, Index Ventures
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Airbnbと並んでY Combinatorの優等生ユニコーンと称されるのがDropboxです。ユーザー数は2014年5月で3億人、現在は4億人という数字があるようです。
Dropboxのユーザーが3億人を突破、ここ6カ月で1億人が追加されていると公式ブログでお知らせしております。2億人突破が2013年11月、1億人突破が2012年11月ですから、1億人追加するのにかかる時間が奇麗に短縮されていってることが分かります。
13位: Lufax (中国・100億ドル・1兆1307億円・2011年9月創業)
- 主な投資家: Ping An Insurance
中国のP2Pレンディング、Lufax(陆金所)については過去記事がありませんでした。FTのこの記事によれば創業は2012年(なぜかWikipediaには2011年9月)2015年4月のラウンドで5億ドルを調達して100億ドル評価になっています。
さらにFTの記事によると2016年1月に最新ラウンドで12億ドルを調達して評価額は185億ドルに到達してますから、ランキングも近く変わることでしょう。
14位: DJI Innovations (中国・100億ドル・1兆1307億円・2006年11月創業)
- 主な投資家: Accel Partners, Sequoia Capital
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Phantomですね。気がつけば映画撮影用のドローンなんていうバーティカルな機体まででてました。
15位: Theranos (米国・90億ドル・1兆0176億円・2003年創業)
- 主な投資家: Draper Fisher Jurvetson, Tako Ventures, ATA Ventures
血液検査の改革者、女性起業家、30歳という若さ、そしてユニコーンと神様はいくつも与えちゃうんだな案件がこのTheranos「でした」。
2003年スタンフォードの学生だった頃にパロアルトで「Theranos」を設立。これまでに約4億米ドルを調達し、最近のラウンドの評価額は競合の倍以上の90億ドル。ファウンダーの彼女が株式の50%を保有しているため、40.5億ドルの大富豪ということに。
なぜ過去形かというと今、絶賛疑惑の真っ只中で、ちょっと苦しい状況に追い込まれているからです。
つい先週、連邦保険監視官がTheranos設立者のElizabeth Holmes氏に2年間の禁止命令を検討している事実が明らかになった。同紙によると、米国証券取引委員会も同社を捜査中だという。そして、Walgreensは提携の解消を示唆した。
16位: Spotify (スウェーデン・85.3億ドル・9645億円・2006年7月創業)
- 主な投資家: Horizons Ventures, Norwest Venture Partners, Technology Crossover Ventures
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ランキングもここで米・中・印以外の欧州組が入ってきました。欧州筆頭がこの音楽ストリーミングのSpotifyです。
17位: ZhongAn(中国・80億ドル・9046億円・2013年創業)
- 主な投資家: SAIF partners, CDH Investments, Morgan Stanley
Lufax(陆金所)に続いて過去記事がなかったのがZhongAn(衆安保険)。中国初となるオンライン保険会社です。
2016年2月時点のロイターの記事によれば、ZhongAnはアリババ(阿里巴巴)のジャック・マー氏、テンセント(騰訊)のポニー・マー氏、中国平安保険のマー・ミンチェ氏らが共同出資して2013年に設立。現在、中国本土での上場準備に入ってる様子です。
18位: Snapdeal (インド・65億ドル・7349億円・2010年1月創業)
- 主な投資家: Intel Capital, Kalaari Capital, Nexus Venture Partners
Snapdealはインドのマーケットプレースでflipkartと同様、こちらの記事が概要を掴むのにちょうどよいです。
Snapdealは2010年2月にKunal Bahl(ペンシルバニア大学ウォートン校卒・元米Microsoft勤務)とRohit Bansal(IIT卒)が創業。当初は共同購入型クーポンサイトであったが、2011年9月にマーケットプレイス型のECサイトへピボットした。
eコマースは Alibaba の強みで、中国企業である Alibaba が Softbank など他の複数の企業が参加した Snapdeal の最近の資金調達を主導したのはあまり驚くことではない
19位: Lianjia (中国・62億ドル・7010億円・2001年11月創業)
- 主な投資家: Tencent, Baidu, Huasheng Capital
ネット企業というより、実店舗を持ったマンション等の不動産仲介事業者という面持ちの方が強いLianja (链家)。
2001年と創業は古いですがネット戦略に切り替えて集客を行うようになったのがここ数年ということでこのランキングに入ってる模様。Nikkei Asian Previewの記事では22都市に5000店舗を構え、7万人の販売員を擁しているようです。
20位: Lyft (米国・55億ドル・7072億円・2012年1月創業)
- 主な投資家: Founders Fund, Mayfield Fund, Floodgate
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Uberのライバルという表現をよく見るのがこのLyftです。ただ、Uberはハイヤーやタクシーに近く、このLyftはいわゆるライドシェアなんですよね。微妙な違いですが最終的に両社の差に影響している気がします。
米国を拠点とするLyftが今年10億米ドルの年間売上を達成する見込みだと発表したその日、5億米ドルの新たな資金調達に向けて同社が話し合いを進めているとニューヨークタイムズが報じている(編集部注:原文掲載11月17日)。これにより時価総額は40億米ドルになる見通しだ。
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