今日の調達関連ニュースダイジェストです。
今日の資金調達
- 高周波からエネルギーを生み出すDrayson Technologiesが約10億円調達:Drayson Technologies raises £8M for RF energy harvesting tech aimed at IoT devices and wearables via TechCrunch
- 寄付系のクラウドファンディングGoFundMeが2500万人のドネーションに成功:GoFundMe hits 25m donors and $2b raised on its giving platform via TechCrunch
- ロボットリーグを目指してMegaBotsが約3億円調達:MegaBots raises $2.4 million to create league of human-piloted, giant fighting robots via TechCrunch
- DNS提供のDynが約60億円調達:Dyn raises $50M more to help your favorite websites stay fast and secure via TechCrunch
- シンガポールのモバイルバンキングTagitが約10億円調達:Singapore’s Tagit raises US$8.75M to enhance international fintech development via e27
- ライブ授業を提供するNearpod、約10億円を調達:Nearpod raises $9.2 million to help teachers use tech for live instruction via TechCrunch
寄付系のクラウドファンディングGoFundMeが2500万人のドネーションに成功
クラウドファンディングには購入型、寄付型、株式投資型(出資)のパターンがありますが、話題になるのはkickstarterやIndiegogoなどの購入型がやはり多いですね。最近ではもうすっかりと初期プロダクトのローンチ・マーケティングプラットフォームとして定着しています。
国内でもMakuakeやREADYFORなど、数年前に立ち上がったプラットフォームが現在も粛々と運営を続けており、先日家入一真氏が復帰したCAMPFIREは手数料の大幅なカットで話題になっていました。これらも全て購入型です。
一方、海外と比べた場合、国内であまり話題に上がりにくいのが寄付型です。特にこのGoFundMeのような個人的なドネーションを求めるタイプというのはあまり目にしません。GoFundMeは2008年創業の寄付型クラウドファンディングで、家族や病気などの問題を乗り越えるために寄付を募る人たちのプロジェクトで溢れています。
創業は2008年で、シンガーのテイラー・スウィフトがとある癌と戦う少女に5万ドルを寄付するなど、社会的にも認知されており、この5月にドネーション・ユーザーが2500万人に到達したということでニュースになっていました。
ところで彼らの手数料は5%なのですがこの数字、CAMPFIREと同じなんですよね。家入さんが5%に落とした際、あまり事業的に計算された数字とは思えない部分がありました。(ある決済手法を使う場合は手数料で費用を賄えない可能性があったり)
寄付型と購入型は根本的にリターンの考え方が違うので、家入さんがこのGoFundMeをモデルにすることは難しいですが、彼の生き方や人との接し方、事業モデルの考え方(小さなものを集めて力にする)などを考えると、こういう方向性を目指しているのではないかと感じてしまうわけです。
MakuakeなどはどちらかというとIndiegogo的なビジネス・マーケティング指向が強いので、CAMPFIREがどの方向に向かっているのか、そろそろ時間も経過しているのでプロジェクトの変化について話を聞いてこようかと思います。
ということで、今日は2500万人の寄付に成功したGoFundMeをピックアップしてみました。
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