Launch Pad 勝者はオンライン労務管理「SmartHR」 #IVS 2016 Spring Miyazaki

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本稿は招待制のイベント「Infinity Ventures Summit 2016 Spring」の取材の一部である。

宮崎で開催されているインフィニティ・ベンチャーズ・サミットの壇上で、今回も14社のスタートアップがそのプロダクトを披露した。晴れて優勝者の栄冠を手にしたのは、オンライン労務管理の「SmartHR」となった。

2位:H2L

世界初の触感型ゲームコントローラ「Unlimited Hand」

岩崎 健一郎氏

3位:アクアビットスパイラルズ

瞬間コミュニケーションで世界をつなぐ「スマートプレート」

萩原 智啓氏

4位は同率3社

TANREN
ナレッジシェアアプリ「TANREN」

佐藤 勝彦氏

弁護士トーク

チャットでする新しい法律相談「弁護士トーク」

大本 康志氏

Pyrenee

いまある車に付けられる運転支援システム「Pyrenee Drive」

三野龍太氏

「HackforPlay」(ハックフォープレイ)

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hackforplayはプログラミングで攻略するゲームの投稿サイト。投稿されているゲームは改造するというボタンからプログラムを書き換えられるようになっている。700以上のゲームが投稿されていてほとんどが小学生。

教科書のようなプログラミングではなく、楽しんでプログラミングを学べるということから実際のリアルスクールを運営している。

「TANREN」

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TANRENは接客のロールプレイングを動画で共有するナレッジシェアサービス。エリアマネージャーなどがプログラム動画を作り、見本動画をセット、評価軸を入力する。店舗やグループなどを指定して通知すると、営業現場でその動画を参考にしたロールプレイングが実行可能になる。

評価はいいか悪いか、真ん中を作っていないのでランキングが作りやすくなっている。フィットネスのライザップに全店導入される実績を持つ。

開始から1年、動画の報告ツールとしての利用もある。リアルタイムのカメラと連携することで実際の接客現場での評価も可能になっている。次の開発版では動画をテキスト化し、解析することを予定している。

弁護士トーク

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スマホから弁護士に無料でチャット相談できるサービス。パワハラや残業代請求、セクハラ、DVなどの相談しづらい内容でも匿名で利用が可能。

法律トラブルに巻き込まれると最初は我慢する、友人に相談して、最終的には弁護士ドットコムを使うがそれも実際に相談するタイミングでは電話、面談が必要になる。そうなると断りづらくなる。高い弁護士がいいとは限らない。弁護士を比較するという価値を提供したい。

ユーザー登録は無料で匿名。弁護士を選んでチャットが始まる。チャットUIははい・いいえなどの簡単なリアクションで回答できるほか、弁護士を選んで一括見積もり比較ができる。ビジネスについては登録弁護士の有料化を考えてる。

「CallConnect」(selfree)

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CallConnectは3分で電話応答を簡単にをコンセプトとしたクラウド型自動応答電話サービス(IVR)。ブラウザから電話サービスが利用できる。

従来の自動応答電話サービスのように機器を購入したり回線工事を必要とせず、初期費用も不要。応答ガイダンスや時間帯別切り替え、通話記録や携帯電話への着信転送なども全てブラウザから設定が可能。ユーザーアカウントを作れば050番号を発行してくれる。

セールスフォースやSlackなどとの連携も可能で、誰からかかってきたかなどの情報を投稿することで素早いチーム内共有ができる。ビジネスモデルは月額課金制。400件以上ライセンスを発行している。

SmartHR(KUFU)

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「SmartHR」は企業が行う社会保険・雇用保険の手続きを自動化するサービス。煩雑で時間がかかっていた労務手続き・労務管理から、経営者や人事担当者を開放することを目的に開発されている。

運営するスタートアップKUFUは2016年1月にEast Ventures、DGインキュベーション、BEENEXTの3社を引受先とする第三者割当増資資を実施している。

同サービスがリリースされたのは昨年11月。「TechCrunch Tokyo 2015」内での企画「スタートアップバトル」でサービスのリリースを発表し、見事優勝を飾った他、3月に開催されたB Dash Campのアリーナでも優勝しているなど評価は高い。

SmartHRはAPIを公開してプラットフォーム化を進めている。

利用数が1,000社を突破した「SmartHR」がAPIを公開、まずはマネーフォワード、ソネットとシステム連携を開始

SCOUTER(RENO.Inc)

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審査をクリアしたユーザーがヘッドハンターとして候補者を紹介する採用支援サービス。紹介した人には年収の5%の報酬が支払われる。

職業紹介事業の委託は違反だが、キャリアアドバイザーとなるユーザーがRenoと雇用契約を結ぶことでその問題をクリアしている。ユーザーは転職考えてる人と会い、スカウター上にある情報から求人情報を探し提案する。未公開の情報も掲載している企業の人事担当者から確認することができる。

本のフリマアプリ「ブクマ」(Labit Inc.)

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すごい時間割やゲームメディア「Game8」などのサービスを生み出してきたLabitが新たにチャレンジするのがフリマアプリ、それも本に特化した個人間取引サービスを6月から提供する。

普通のフリマアプリだと写真を撮って情報を入力するが、ISBNコードを使えば300万件の情報から引き出せる。料金を設定して読んだ回数などの情報をワンタップで出品できる。

本はトリガーで、ゲームやDVDなど型番があるものに水平展開する可能性も考えている。

また、買う側にはレコメンドが提供され、数多くの書籍からオススメしてくれる機能もあるそうだ。iOS版が6月、Android版は7月にリリースされる予定。手数料は10%を予定しており、4年後に古本の流通市場シェア20%の獲得を目指す。

ウリドキネット

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2016年4月にiOSアプリをリリースした中古品の買取比較サイト「ウリドキ」。ゲームやDVD、フィギュア、トレカ、ブランド物など幅広い商品ジャンルにわたって、ユーザは商品の「買取価格」と「売りどき」を知ることができます。2013年12月のサービスから現在に至るまでの通算利用者数は200万人を突破。月間ユニークユーザー数は20万人。

通算利用者数200万人、買取比較の「ウリドキ」がリユース業者が出店できるモール型サイトにリニューアル

BitStar(Bizcast)

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「BitStar」 はYouTuberと企業のマッチングプラットフォーム。YouTuberへの注目度が増している一方で、インフルエンサーとなっているYouTuber以外はまだスポンサーの獲得に苦労していることが多い。また、企業側も、インフルエンサーのYouTuberに広告を出稿するのはコストが高くなってしまっている。

BitStarは、チャンネルの収益化をはかりたいYouTuberと費用対効果の高い動画広告を配信したい企業をマッチングするために開発された。

BitStarは、2015年6月にクローズドα版としてリリース。これまでに、飲食、家電、美容、ゲーム、イベントなどの領域ですでに展開しており、実績を上げている。クライアントの中には、40件の動画配信を依頼し、累計で150万再生以上の実績を出した事例もある。現在、様々なYouTuberをネットワーク化しており、YouTuberが配信するチャンネルの登録者数は600万人に達している。

YouTuberの制作映像を素材に動画広告を作るサービス「C-clip」がスタート、BitStarとGMO TECHが連携

「InstaVR」(CANDLIFY VR Technologies)

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InstaVRはバーチャルリアリティ上でマーケティング活動を実施する時代がやってくることをにらみ、簡単にVRコンテンツを作れる開発プラットフォームを用意した。

オンライン上から利用可能で、360度動画をアップロードするとVR環境に最適化した状態にしてくれる。不動産物件のアプリデモでは、物件の360度写真を登録すると、そこに対してリンクやコールトゥアクションなどの設定ができる。

また、その後に各種VRプラットフォームに最適化された形で動画や3Dを閲覧することができる。また、ユーザーが閲覧した箇所をヒートマップ状態にして誰がどこを1番見ているか測定することもできる。100カ国・1000社の利用実績がある。ビジネスはプロ版が199ドル。

「MilboxTouch」(WHITE Inc.)

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みるボックスタッチはスマートフォンをボックスに入れて利用するVRヘッドセット。Googleカードボードと同様の製品だ。カードボードと違うのはタッチインターフェースが備わっている点。入力ができるのでインタラクティブな操作ができるので。

明治大学の研究成果であるExtentionSticker技術を応用したものとなっている。特許を取得しており、この入力方式をOEM提供することも予定している。

ExtensionStickerとはタッチパネルディスプレイに貼り付けると外からのタッチ入力を可能とする技術のこと。これを貼り付けることでダンボール製品であるみるボックスにタッチパネルの機能を追加することに成功している。

「Unlimited Hand」(H2L)

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腕に巻くだけで仮想的な触感が得られるコントローラー。VRの問題は見ることができても触ることができない。腕に電気刺激を与えることで銃を撃った時の反動などをユーザーに与えることができる。

センサーが内蔵されていて筋肉の動きを察知する。指を動かすことで仮想的に鳥を呼んで、その重さを感じることができ、より没入感を得られる。kickstarterでは7万5000ドルの調達に成功した。一般販売品は3万5000円で今日から販売開始。

Pyrenee(ピレニー)

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Pyrenee Driveは投影型の車載ディスプレイデバイスで、黒い筐体に収められた液晶ディスプレイから発せられる映像が正面についているクリアディスプレイに投影される。

前面にカメラが付いており、前方の車両との距離が一定に入ると危険を通知するアラートが鳴って、事故を未然に防ぐことに役立つ。ディスプレイが収められている筐体には基盤が入っており、Androidベースのアプリであればインストールして動かすことができるので、例えばGoogleマップをナビゲーションとして使うようなこともできる。

投影型ディスプレイデバイス「Pyrenee Drive」が自動ブレーキで防げない自動車事故を防止する方法とは

「スマートプレート」(アクアビットスパイラルズ)

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アクアビットスパイラルズは2009年の設立。NFC を利用した O2O ソリューションなどを開発しており、東京を拠点とするアクセラレータ Orange Fab Asia の「Spring 2015 Season」バッチには、リアルな物体にインターネット上の URL をブックマークできる「スマートプレート」で採択された。

スマートプレートには、ユニークな QR コードが貼付されており、ICチップも内蔵しているので、NFC 対応スマートフォンか、カメラを内蔵しているスマートフォンを使って、スマートブレートに紐付けられたユニーク情報にユーザを誘導することができる。

モノとインターネットをつなぐアクアビットスパイラルズ、シードラウンドでK&Pパートナーズから4,000万円を調達

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