ブッシュネル氏は技術的にも起業家としても伝説に残る人物だ。1978年にアタリを去った後、Chuck E. CheeseのPizza-Time Theatersや多くのスタートアップを設立してきた。ビデオゲームホール・オブ・フェイムやコンシューマー ・エレクトロニクス協会ホール・オブ・フェイムにも名を連ねている。
上: Spil Gamesのスタッフとノーラン・ブッシュネル氏 Image Credit: Spil Games
読者の中にはすでにどこかで見かけたという人もいるかもしれないが、中国版ロボコップが発表された。中国国防科学技術大学(National University of Defense Technology)が開発した、ずんぐりした卵型の「AnBot」だ。残念ながら、外見はロボコップではない。こんな感じだ。 だが、以下のような優れた機能を持っている: 最高時速18キロで移動 人命に影響を与えずに「暴動の取…
映画『ロボコップ』(2014年版)販促資料より
読者の中にはすでにどこかで見かけたという人もいるかもしれないが、中国版ロボコップが発表された。中国国防科学技術大学(National University of Defense Technology)が開発した、ずんぐりした卵型の「AnBot」だ。残念ながら、外見はロボコップではない。こんな感じだ。
だが、以下のような優れた機能を持っている:
最高時速18キロで移動
人命に影響を与えずに「暴動の取り締まり」を行うための、遠隔で動作する テーザー型電子武器を装備
自己ガイド式パトロール機能
警察に通報する非常ボタン
「助けて」と叫ぶ声を検知すると警察に通報するスマート・モニタリング機能
自動充電
「環境モニタリング、生化学物質検知、爆発物処理」のための選択式モジュール
言うまでもなく、今回の発表は国内外においてやや冷ややかな目で迎えられた。例えば Shanghaiist では、犯罪者や暴徒が階段を使えばこのロボットは脅威にもならないだろうと指摘されている。さておき、Tech in Asia では、危険な状態にある市民を助けようとする AnBot の映像を独占的に入手することができた。
しかし現時点で私の関心事はまったく違うところにある。この種のテクノロジーが現れると、怠惰な当局は、人件費を節約するために犯罪の少ない地域では警察官をこういった陳腐なロボットで置き換えてしまおうと考えるのではないか、というものだ。そして実際に何かが起こった場合、緊急事態への対応を訓練し、判断力も持っている人間を配置するのではなく、代わりに階段すら登れないような卵型の Siri に頼ろうというのだ。