今年のMicrosoft Innovation Awardをにぎわせた、入賞7チームをご紹介 #InnovationDay

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本稿は、4月23日に東京で開催された Microsoft Innovation Day の取材の一部である。

「ソフトウェアによるイノベーション」をキーワードに、革新的なアイデアをカタチにしたソフトウェア、サービスを表彰するマイクロソフトのアワードプログラム「Microsoft Innovation Award」。これまでに、導電性インクで電子回路をプリントできる AgIC、手術室の画像閲覧操作をジェスチャーコントロールできる Opect、新世代楽器KAGURAを開発したしくみデザイン、テレビの視聴の質を測定する TVI-Identifier を開発するTVISION INSIGHTS などが受賞をしてきた。

今年は、ハードウェア、人工知能、IoT などのスタートアップ16社がファイナリストとして登壇し、人と人をつないで筋電の変化を共有できる、筑波大学/人工知能研究室の bioSync が最優秀賞/日本航空アントレプレナー賞を受賞した。審査員を務めたのは、

  • 経済産業省 新規事業調整官  石井芳明氏
  • マイクロソフト デベロッパー エバンジェリズム統括本部長  伊藤かつら氏
  • 電通 CDC 部長事業開発ディレクター 中嶋 文彦氏
  • TechCrunch Japan 編集長  西村賢氏
  • アーキタイプ プリンシパル  福井俊平氏
  • ウフル 上級執行役員 兼 IoTイノベーションセンター所長 八子知礼氏

最優秀賞および各スポンサー賞を受賞した7つのスタートアップを以下に紹介する。なお、ここに掲出したスポンサー賞以外に、ファイナリスト各チームには弥生とマイクロソフトから各社提供の賞が贈呈された。

【最優秀賞/日本航空アントレプレナー賞】bioSync by 筑波大学/人工知能研究室

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bioSync は、身体をハッキングすることで次世代のリハビリにつなげるデバイス。筋電変化を読み取るセンサーデバイスと、その信号を受け取って、電位変化として伝えるデバイスからなり、双方のデバイスをイヤホンケーブルと同等のケーブルで接続することで、身体の動きに障害がある患者の感覚的特性の理解に活用したり、健常者の筋活動の感覚を障害のある人に伝えて効果的なリハビリを実現したりする。ユースケースとしては、例えば、身体に不自由のあるパーキンソン病患者に使い易いスプーンの開発などに成功している。

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【審査員特別賞】【The BRIDGE 賞】The VOICE by Hmcomm

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Hmcomm は産総研の技術移転ベンチャーで、クラウドプラットフォームによる日本語音声エンジン「The VOICE」を開発している。長年にわたり、音声認識は開発・研究が続けられる中で、完全実用レベルまでには程遠い。一方、2010年に入りハードウェアやネットワークが著しい進化を遂げたことで音声認識の処理性能を飛躍的に向上させる素地が整い、コミュニケーション・ロボットの台頭により市場がふくらんでいる。同社は、クロストークやノイズがある場所での認識ができないなど、既存の音声認識技術の課題解決も目指している。

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【審査員特別賞】科学を加速させるAI〜クラウドを活用したライフサイエンス研究画像解析〜 by エルピクセル

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近年発表される論文の約9割には画像がつくようになっているが、一方で論文を執筆する研究者のほとんどは、画像処理を学んだことがない。エルピクセルが提供する LPixel では、小学生でも使える簡単な操作により、短時間で大量のデータを高精度に解析し、画像出力し、そのアウトアプットを論文に貼ることができる。人工知能を研究アシスタントにできるのがコンセプト。3つの特許を有しており、LPixel ImageJ Plugins はダウンロード数3万件を突破している。

【オーディエンス賞】【PR TIMES 賞】Secual by Secual

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Secual は、インターネットにつながるスマートホームセキュリティ。Wi-Fi 接続可能な人の侵入センサーとクラウドサービスを安価で提供し、ユーザはスマートフォンにより、出先にいても自宅の異常を知ることができる。2015年6月にウィルグループインキュベートファンドからシード資金を調達、2015年12月に賃貸住宅事業を展開するAMBITIONと民泊事業を展開するアドベンチャーから約6,000万円を調達、2016年3月にはインベスターズクラウドと戦略的資本提携した。

【展示オーディエンス賞】ロボットハンド/筋電義手 by メルティンMMI

電気通信大学インキュベーション施設から輩出されたスタートアップであるメルティンMMIは、ロボットハンド/筋電義手を展示した。同社は今年1月、ユーグレナSMBC日興リバネスキャピタルとグローカリンクから資金を調達、3月にはリバネス主催のリアルテックベンチャー・オブ・ザ・イヤー 2016 スタートアップ部門賞を受賞している。

【サムライインキュベート賞】KAGURA by しくみデザイン

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KAGURA は、距離認識やジェスチャー認識などをベースに、身体を動かすだけで楽器演奏が行えるプラットフォーム。Intel®RealSense™3Dを採用しており、Windows 版に続き、昨年7月には Mac 版をリリースしている。KAGURA を開発元のしくみデザインは、Intel® Perceptual Computing Challenge 2013 でグランプリを獲得

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【Tech in Asia 賞】Milbox Touch by WHITE

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安価なバーチャルリアリティ(VR)ゴーグルとして、スマートフォンを段ボールなどでできたケースに入れ、没入感を味わうことのできる商品がいくつか紹介されているが、これらの欠点は、スマートフォンそのものを触ることができないため、スクリーン上でのスワイプ・スクロール・タップなどの操作ができない点。Milbox Touch は微弱電流をつたえられる電極シールを開発し、その部分を指で操作することで、電流変化をスマートフォンに伝え操作が可能になる。

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このシールは特許出願しており、Google Cardboard など、他のVRゴーグル向けにも OEM 供給したい考え。現在、VR で楽しめるパックマンを開発しており、ゲームへの組み込みが可能な SDK も無償で提供する。SDK は Unity、Xamarin、iOS、Android に対応。シールのOEM供給、SDK、PacMan VR は2016年4月末のリリースを予定している。

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