今年1月18日にサービスを開始した恋愛応援アプリ「Poiboy（ポイボーイ）」。女性が「お気に入り」するアクションを起こすことで始まる女性主導のコンセプトが支持されて、約3ヶ月後の4月21日時点で利用者数は10万人に。女性による男性のお気に入り（通称ポイ）登録数は100万件を突破しました。

Poiboy では、好みの男性をお気に入り、男性を好きなタイプ別にグループ分け、また女性同士でおすすめし合って盛り上がるなど、異性と直接コミュニケーションをとる以外にも楽しみ方が用意されています。これによって、従来の類似サービスに見られる1対1のやり取りだけではなく同性間でもインタラクションが発生し、一種のコミュニティとしても機能しています。

男性が友達同士で競い合ったりSNSにシェアする動きも

Poiboyの利用者の平均年齢は、男性 23.7歳、女性22.4歳と若年層を中心に受け入れられています。男女の割合は、男性が48.2%、女性が51.8%と思った以上に男性の登録も多いことがわかります。以降は、Poiboyプロデューサーの鍬のどかさんへのインタビュー形式でお届けします。

聞き手の三橋

Poiboyは、これまでにない女性主導のアプリですが、男性の登録も多いですね。女性が「お気に入り」しないと男性からはメッセージを送れないわけですが、そこへの反応はどうですか。

鍬のどかさん

男性が「待ち」の状態になってしまうので、サービスの楽しさを存分に感じてもらえないのではと不安もありましたが、実際には女性から選ばれるからもしれないという期待感からか、男性の早期退会者もほとんどいないので安心しました。

聞き手の三橋

良いですね。今後、男性のモチベーションを高める工夫や機能は予定していますか？

鍬のどかさん

今後、男性から間接的にアプローチできる機能を実装予定です。また既存の機能では、女性からの人気度合いを示す、「人気指数」が男性のモチベーション向上に繋がっています。アプリのトップ画面に表示されるものなんですが、友人同士で人気指数を競いあったり、この画面のスクリーンショットをSNS上に載せて公開する人も出てきていますね。

聞き手の三橋

分野として、あまり積極的にSNSなどに発信されないものだという印象があるので面白い動きですね！

鍬のどかさん

類似サービスと比較しても、友人に紹介したりSNS で発信したりするのはとても珍しい傾向だと感じます。 また[人気指数]を上げるために女性からの支持を集めようとメイン写真を頻繁に更新したり、綺麗な画像に変更する男性が多いのも、女性の満足度があがるうれしい効果でしたね。

聞き手の三橋

なるほど。類似サービスにはない新しい展開になりそうです。

類似サービスに比べて女性が積極的

鍬のどかさん

2015年3月に、女性全員を対象としたアンケートを実施しました。「友達に Poiboy を紹介したことがありますか？」という質問に対して、「はい」と答えた女性の割合が20%いました。

聞き手の三橋

多い感じがしますね。

鍬のどかさん

一般的に口コミでは広まりにくい恋愛系のアプリですが、Poiboy の同性間のコミュニティ的要素があることで「イケメンがたくさんいて目の保養になるよ」「おもしろいアプリがある」といった具合に周囲の友達にも勧める行為が見られています。

聞き手の三橋

その他に、類似サービスの傾向と比べて女性主導のPoiboyならではの傾向はありますか？

鍬のどかさん

女性が男性をお気に入り登録した後、初回メッセージ送信者の男女比率を見てみると、女性の積極性が伺えます。

聞き手の三橋

具体的な数字として出ているんですか？

鍬のどかさん

Poiboyの初回メッセージ送信者割合は男性62%、女性38%です。類似サービスの一つが2015年3月末に公開したデータでは、アピールするのは男性からが87.9%で、女性からは12.1%に留まっています。Poiboyの女性ユーザがいかに積極的か感じてもらえるののではないでしょうか。

聞き手の三橋

女性利用者の平均年齢が22.4歳と若いことも関係しているかもしれませんね。

Android版のリリースと海外展開

鍬のどかさん

「どんな男性に増えて欲しいですか?」という質問では、「年上の男性」「30 代の男性」と答えた方が多く意外でした。

聞き手の三橋

頼りになる年上の男性を求めているんでしょうか。登録男性の中から、相手の年齢を含めて自分の好みや理想の人をレコメンドしてもらえたりすると良さそうです。

鍬のどかさん

そうですね！ユーザーそれぞれの好きなタイプの男性をレコメンドする機能を現在企画中です。他にも、女性主導のままに、男性が女性に対して間接的にアプローチできるような機能を考えています。

聞き手の三橋

iOSに加えてAndroid版もリリースするんでしたね。海外展開はまだでしょうか？

鍬のどかさん

台湾・韓国・香港・シンガポール・タイ・インドネシアを中心にアジア展開に向けた準備を進めています。

聞き手の三橋

鍬さん、今日はどうもありがとうございました。