サロンの当日・前日予約アプリ「Popcorn」が訪日外国人需要で多言語展開、英語や中国語含む計5ヶ国語対応

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Popcorn-website

2015年2月にサービスを開始したサロンの当日予約・直前予約に特化したスマホアプリ「Popcorn(ポップコーン)」。渋谷・原宿・恵比寿・銀座といった東京エリアの美容院、まつエク、ネイルなどのサロンを予約することができます。サロン数はもうすぐ1,000店に到達する見込み。2015年末から月次の総予約数は毎月約30%の伸びをみせています。

訪日外国人観光客に向けた多言語展開

そんなPopcornが、増加の一途を辿る訪日外国人観光客に対応するため、そのアプリとWebサイトを多言語展開しました。日本語に加えて、英語中国語(簡体字)中国語(繁体字)韓国語の計5言語に対応。サロン予約は、各言語のWebサイト、またはAndroid版アプリから行うことが可能です。

都内などを歩いていても訪日外国人の増加は実感値としてありますが、日本政府観光局データによると、日本への訪日外国人観光客は2,000 万人を突破しています。全体の7割を占める中国・韓国・台湾・香港を中心としたアジア諸国からの観光客は、毎年30%以上のペースで増加。個人観光客やリピーターが増えたことで、インバウンド消費の「モノ」から「サービスや体験」への拡大が見られます。

その中でも、日本の美容や健康への高い関心から滞在中にサロン体験をする訪日外国人が増えています。例えば、Popcornに参加する銀座のマッサージサロンでは、過去1年で訪日旅行客の月の来店人数が約7倍に増加。年明けを境に、客層もアジア系から欧米系のユーザも増えているそう。今回の多言語展開で、訪日外国人も簡単にインターネット予約ができるようになり、また現地での支払いを省いてくれるクレジットカードの事前決済も重宝されそうです。

リピーターの増加と予約サービスの横展開

Popcornのサービス開始当初は当日予約のみでしたが、ユーザの需要が高かったことから「明日」の予約にも対応。また、サロンにPopcornの限定メニューを用意してもらったりすることで、リピーターが着々と増えています。最近では、予約の半数以上がリピーターによるもの。電話予約を億劫に感じるユーザが、情報収集や予約をネットで完結できることの利便性を感じてサービスを利用しています。

「3ヵ月間で約30〜40回使ってくれる方が男女ともに存在しています。ユーザがネット予約の利便性をここまで感じ、サービスを頻繁に使っていただけるのは良い意味で意外でした。またクレジットカードでの決済に対する抵抗がもっと高いのかなと思っていましたが、Popcorn限定メニューを利用できることから、事前決済にも納得感があるようです」(Coubic 代表取締役社長 倉岡寛さん)

現在は福岡の一部エリアを除いては東京のサロンが中心ですが、今後はその他の都市にも順次拡大していきます。また、日本のサロンだけでなく、海外都市でもサロンを集めることで海外展開も進めていく予定。さらには、Popcornも活用する自社の予約システム「Coubic」を活用することで、サロンに留まらない予約サービスの横展開を行っていくとのことです。

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