SLUSH ASIA 2016のピッチコンテスト優勝は、リアル店舗での顧客分析を提供する「SkyREC」が獲得 #slushasia16

by Masaru IKEDA Masaru IKEDA on 2016.5.14

slush-asia-2016-pitch-finals-all-presenters

本稿は、SLUSH ASIA 2016 の取材の一部である。

5月13日〜14日の2日間、千葉・幕張メッセで SLUSH ASIA 2016 が開催されている。2日間を通じて行われた、ノミネート60チームの中から、台湾発のスタートアップでリアル店舗での顧客分析を提供する「SkyREC」が優勝した。昨年の SLUSH ASIA 2015 に引き続き、2年続けて台湾勢の優勝となる。

【優勝】SkyREC(台湾)

副賞:Google から100万円分のサポート、日本航空から 5.5万マイル分のマイレージ、Orrick から 1.5万ドル分の法務サービス、Autodesk から現金100万円

slush-asia-2016-pitch-finals-skyrec-google

slush-asia-2016-pitch-finals-skyrec-jal

slush-asia-2016-pitch-finals-skyrec-orrick

slush-asia-2016-pitch-finals-skyrec-autodesk

SkyREC は、リアル店舗のための Google Analytics。店舗内でお客がどの部分に何回、どれだけの時間滞留したかを視覚的に把握することができる。動線分析、売れ筋商品の分析、陳列方法の改善、人気のない商品の排除選定などに威力を発揮する。12のコア分析ソリューションを搭載。

台湾のある店舗では、SkyREC 導入から3ヶ月で店内のトラフィックが10%改善し、月間売上が18%改善した実績を持つ。昨年12月のサービスローンチから既に400店舗に導入。さらに、30ブランドの傘下64,000店舗に導入される計画がある。台湾 AppWorks(之初創投)第11期から輩出。

【Recruit Strategic Partners 賞】Giroptic(フランス)

副賞:現金50万円と、TECH LAB PAAK 利用権1年分(2016年9月まで)

slush-asia-2016-pitch-finals-giroptic-rsp

Giroptic は、3つのカメラ、3つのマイクロフォンで、追加のソフトウェア無しで360度動画を撮影できるカメラを開発。昨日紹介した OZO と同様に、3つの別々のカメラで撮影された映像は、カメラ内のチップでスティッチングされて一つの映像になるため、ソフトウェアで編集する必要がない。Wi-Fi 経由でライブストリーミングすることも可能だ。

主な用途としては、VR 対応のヘッドセットで投影したり、パソコンで閲覧して上下左右にスワイプしたりすることができる。電球ソケットに装着することもでき、この場合、360度撮影ができる動画カメラとなり、ワイヤレスで映像をリアルタイム転送できる。フランスで行った Kickstarter キャンペーンでは、4,000件あまりの予約注文がもたらされた。フランスとサンフランシスコに社員が46人、現在、610万ドルを資金調達中だ。

<関連記事>

【PR Times 賞】meleap(日本)

副賞:PR Times 利用1年分

slush-asia-2016-pitch-finals-meleap-prtimes

meleap が提供するHADOは、空間認識技術に加え、スマートフォンを使ったヘッドマウントディスプレイ(HMD)、腕につけるモーションセンサーなどの技術を組み合わせて、仮想的に空間を生み出す技術を使ったスポーツゲームを提供。10人までが同時にゲームに参加でき、当面はレジャー施設向けの B2B モデルでビジネス展開。IncubateCamp 7th から輩出。

<関連記事>


ファイナリストに残ったものの、惜しくも受賞を逃した2社は以下の通り。

Vectr(台湾)

Vectr は、マークアップエディタ、プロトタイピングツールなど複数のツールを一元化し、Google Docs と連携できるようにしたグラフィックデザイン・プラットフォーム。ユーザは月額25ドルでプロアカウントを取得でき、テンプレート、アイコン、フォント、ストックフォト、ロゴ、イラストパターンなどを自由に利用してデザインできる。アニメ、音声、ビデオのエディタやライブラリなども搭載。

ユーザが作成したテンプレート、アイコン、フォント、ストックフォト、ロゴ、イラストパターンなどを他ユーザに販売できるマーケットプレイスも展開しており、販売できたときには、代金の30%を Vectr が手数料として徴収する。

MoBagel(台湾)

MoBagel は、IoT 家電の利用状況などのデータを収集し、ダッシュボードを使ってビジネスインテリジェンスを提供する。家電メーカーなどが、自社製品の利用のされ方、カスタマービヘイビアなどを理解するのを助ける。対象となるのは、インターネットにつながる家電全般。メーカーは、どのようなユーザが、どのような頻度でプロダクトを利用しているのかを把握できるようになり、例えば、プロダクトのバッテリーを何日程度もつものにすればよいかなど、商品開発の改善プロセスで役立つ情報を提供する。

ソフトバンク、Philips、Panasonic などと提携しており、シードラウンドで 500 Startups、サイバーエージェントベンチャーズ、SingTel の Innov8、Club Clover から100万ドルを調達している。

ニュースレターの購読について

毎日掲載される記事の更新情報やイベントに関する情報をお届けします!

----------[AD]----------