民泊向けクラウドソーシング「Mister Suite」運営のSQUEEZEがジャフコ、インキュベイトファンド等から約 4.2 億円を資金調達

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Mister Suite

民泊・ホテル・旅館事業者向けクラウドソーシングサービス「Mister Suite」を展開するSQUEEZEが、第三者割当増資により総額約 4.2 億円の資金調達を実施した。引受先となったのは、ジャフコ SV4 共有投資事業有限責任組合、インキュベイトファンド 3 号投資事業有限責任組合、その他事業会社および個人投資家だ。

SQUEEZE代表取締役CEOの舘林 真一氏は、ゴールドマンサックス証券シンガポール支社に勤務後、トリップアドバイザーのシンガポール支社にてディスプレイ広告の運用を担当した後、2014年9月に同社を創業した。同年10月にインキュベイトファンドから約1億円を資金調達し、11月に「Mister Suite」をリリースしている。

民泊関連サービスやインバウンド領域が盛り上がりを見せており、「Mister Suite」もこの領域で勝負をしているプレイヤーだ。「Mister Suite」は、民泊・ホテル・旅館事業者向けクラウドソーシングサービスとなっており、他のプレイヤーとは趣が異なる。

利用者ごとに異なる管理画面を提供

「Mister Suite」は、プラットフォームの複数アカウントからの予約を一元管理し、部屋を提供する上で必要になる清掃やゲスト対応、予約管理等の作業をクラウドワーカーと自動マッチングしてくれる機能などを提供している。物件オーナーは部屋を貸し出す上で自らの手を動かす必要がほとんどない。

「Mister Suite」の特徴は、オーナー、ゲスト、クラウドワーカー向けにカスタマイズされた管理画面。ゲストは管理画面から物件の場所や付近の情報をチェックし、清掃をするクラウドワーカーは清掃が必要な物件を管理画面から見つけ、作業を申し込み、完了報告を行う。同じデータベースを参照しているため、オーナーはリアルタイムに物件の情報を把握することができる。

Mister Suite Operation トップ画面

Mister Suite Yield Management トップ画面

オーナーに役立つ収益管理ツール

lab.mistersuite.com

SQUEEZEは、本日新たに「Mister Suite Lab(ミスタースイートラボ)」というサービスもリリースしている。

「Mister Suite」開発チームが、物件運用のノウハウと独自の開発技術を用いて、Airbnbなどの宿泊仲介サイトに掲載されている物件データを収集、分析したものを一般公開するサービスだ。

Mister Suite Lab

物件運用を検討しているユーザにとって、無料でこのツールを提供してもらえるというのはメリットが大きい。

クラウドワーカーが活躍するオペレーション

現在、「Mister Suite」には40人ほどが清掃スタッフとして登録しており、抜き打ちのチェックも行われる。リモートオペレーターは25人ほどが登録しており、面接と2回のトレーニングを経て登録に至る。リモートオペレーターとして登録しているのは、海外駐在員の奥さんなど英語も日本語もできて在宅で働きたい人。時差を使いながら24時間対応の体制を構築している。

こうした管理システムとオペレーションが「Mister Suite」の強みだ。このシステム開発には7名のエンジニアが関わっており、こちらはクラウドなどではなく、東京のオフィスにて開発を行っている。オペレーションを随時改善しているため、オペレーションチームと開発チームの意思疎通をスムーズに行うためだ。

今回、調達した資金を用いてシステム開発強化、積極的な人材採用を展開する他、マーケティングを行う。現在、「Mister Suite」に登録されている物件数は約270。インバウンドのみで伸びてきた数字を、マーケティングを実行することにより伸ばしていく。

民泊可能な物件にするためのインテリアデザインをクラウドでマッチングしたり、民泊ではなくホテルへの対応なども動き始めている。「Mister Suite」が活躍する場面は広がっていきそうだ。

民泊やホテル、旅館業は時期によって必要な人的リソースが変動する。SQUEEZEが開発しているシステムとオペレーションを取り入れることができれば、業者は人を持たない経営が可能になる。クラウドを活用し、オペレーションを徹底することで可能になる新たなリアルビジネスのスタイルは、今後注目が増えていくだろう。

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