面倒なスケジュール調整をしてくれるチャットボット「Subot」がみんなのアシスタントになってくれる

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Subotは5月30日、Slack上で利用可能なタスク・スケジュール調整ボットサービスを公開した。利用は無料で、サイトからAdd To Slackで現在利用しているSlackと連携させた後、Subotを使いたいチャンネルで[/invite @subot ]コマンドを打ち込めば開始できる。

Subotは決まった日時にメッセージの自動配信をしてくれる他、既に利用しているボットサービスがあれば連携も可能で、例えば天気予報やアクセス解析などを教えてくれるボットがあればそれに対して毎朝、その日の情報をボット同士でチェックして人間に教えてくれる。

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ボット同士で会話してアクセス状況を教えてくれる。かわいい。

また、Googleカレンダーと連携させることで、指定したユーザーの空き時間を調べ、全員が参加できる時間を候補として教えてくれる。具体的には[@subot 調整 @参加するユーザー名]コマンドを打ち込むことで結果を返してくれる仕組みで、候補を選択すればカレンダーに予定を入力してくれる。

なお実行できるコマンド類はこのPDFで確認ができる。

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2015年10月に創業したSubotを立ち上げたのは衣川憲治氏。現在、同社代表取締役を務める彼はミクシィなどでエンジニアとして活躍した人物。現時点で50チームほどに利用してもらいながらフィードバックを集め、β版のリリースにこぎつけた。

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衣川氏によれば同社は現在、East Venturesとメルカリ子会社でソウゾウの代表取締役を務める松本龍祐氏がエンジェルとして支援しているということだった。

「元々はグループウェアを作っていたんです。松本さんからスケジュール管理についてはやり取りの煩雑さなど、課題が多いにも関わらず解決されていないと指摘があり、取り組むことにしました」(衣川氏)。

チャットボットについては独自サービスとして取り組みを始めているスタートアップも多いが、作ることも簡易なため社内で作っているという話もよく聞く。どのようにしてビジネスを成立させるのだろうか?

「社内で内製しているものの置き換えは狙っています。エンジニアじゃなくても業務効率化ができる分野です。ただ、Slackよりは大きくならないなど、課題はもちろん理解しています」(衣川氏)。

衣川氏は元々、グループウェアを作っていたこともあって、社内業務効率化全般に課題を持っているように感じた。今、たまたまチャットボットが盛り上がりを見せたこともあり、これを端緒としてサービスインしたのが実際だろう。

こういった小さなエージェントが人間の数分かかった面倒な作業を肩代わりしてくれる世界観はありがたい。一方で単一のサービスとして成立させることができるのか、彼らの取り組みの行先には興味がある。

 

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