つい先日、チャットボット革命が大きなハードルに直面しているという記事を書いた。なぜなら、非常に便利なチャットボットを見つけるのがあまりに難しいからだ。
良い知らせは、Botlistという製品を開発する人々がこの問題に取組んでいるということだ。
Botlistは4月初旬、FacebookがMessengerプラットフォームにチャットボットを加えると発表する直前にローンチした。Botlistは「ボット用アプリストア」と呼んでいる。
もちろん、これは必ずしも正確ではない。なぜなら、ボットに関する事の一つとして、ボットは必ずしもダウンロードしたり、インストールしたり、構成するものではないという点があるからだ。むしろ、チャットボットに接続するために単にメッセージを送るケースの方が多い。
しかし、そのためにはチャットボットの存在を知っている必要がある。そこでBotlistの出番となる。
Botlistは元々、Product HuntのコミュニティマネージャーBen Tossell氏、デベロッパーのMubashar Iqbal氏とSeth Louey氏の3人のサイドプロジェクトとしてスタートしたものだ。
メールインタビューで、Tossell氏はボット機能のある各プラットフォームがそれぞれ独自のリストを開発していることに気づいたと語った。しかし、彼らはユーザーがボットを見つけるサイトが一元管理されていれば、デベロッパーがユーザーを獲得しやすい場になるだろうと考えたのだ。
「Slack App Directoryのローンチを見て、他のプラットフォームもそれぞれのディレクトリ(もしくはボット)を持っており、すべてを閲覧できるサードパーティーサイトの必要性を感じているのではないかと思いました」と彼は述べている。
そこで彼らは未知のテクノロジーを模索しているユーザに馴染みのあるフォーマットを使うことにした。
「ユーザに親しみのあるアプリストア感覚ならレイアウトもわかりやすく、興味のあるボットが探しやすいと思いました。」
デベロッパーにとっては、潜在的なユーザに認知され、繋がれるかどうかが初期段階の大きな問題であると彼は言う。
「ボットを発見できるかどうかは大きな課題です」と彼は言う。「ボットにはこれといったランディングページがないことが多いのです。」
BotlistにはAndroid、メール、Messenger、iPhone、Kik、Slack、SMSやTelegram用のボットがある。Tossell氏は、GoogleやFacebookといった大企業が現在積極的にボットに力を入れる中で、テクノロジーがこうしたプラットフォームがどのようによってどう進化していくのかが楽しみだという。
「誰かとメールやFacebookでチャットしている時もボットが統合されれば良いと思います」と彼は話した。「夜の予定を話し合いながら、『@uber』 と打ち込んでUberの予約を入れることができたりなどです。こういった用途は合理化され流動的(個人的にはボットはこうあるべきだと思います)になっていくでしょう。特にビジネス的な内容を打ち込みたいとは思いません。ボットはキーボードレベルで統合し、コマンドでアクセスできるようになるべきです。」
Botlistについて、Tossell氏とパートナーらはまだ日中の仕事をしているため、今後の動きについても検討していると語った。
「ボットの発見方法に関しては、今後も大いに発展するはずです。これはまだ最初の一歩に過ぎません。現在、多数のボットが開発途中にあり、ボットを使うオーディエンスはまだ確立されていないのですから。」
【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】
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