
Image Credit: Cheeta Ad Platform
Cheetah Ad Platformが世界9つの主要地域を対象に行った「2016 App Olympics」レポートに掲載されている調査によると、世界で最も競争が激しいアプリ市場はブラジル、メキシコ、アメリカだという。
Cheetah Mobile傘下のCheetah Ad Platformは、5,200万人のAndroidスマートフォンユーザのデータ分析を行い、モバイル端末やアプリ使用状況について調査を行った。iOSのアプリストアには180万、Google Playストアには230万のアプリがあり、毎日数千もの新作がリリースされている。
アプリのスコアカードは国ごとに分類されており、1ユーザが1ヶ月あたり平均でどのくらいアプリを使用しているかといったデータや、1ヶ月あたり平均何回アプリを開いたかで表されるエンゲージメント(関わり度合い)を調査している。世界全体の平均で見ると、ユーザは月間27のアプリを利用し、39のアプリと関わっているという。
調査によると、ブラジル、メキシコ、アメリカのアプリ市場は世界で最も競争が激しく、中でもブラジルのユーザエンゲージメントとアプリ市場競争が最も顕著であった。ブラジルのユーザは月平均で29.23のアプリを利用し、53.62のアプリと関わっている。
9つの国それぞれについて調査したところ、ゲーミングアプリのカテゴリーで多くのエンゲージメントが見受けられた。そのカテゴリーには教育、アクション、トリビア、シミュレーション、スポーツ、ストラテジー、カジノ、言語、ライフスタイルがある。ライフスタイルカテゴリーには、生産性向上、ショッピング、ソーシャル、パーソナリゼーションが含まれる。
今回の調査では、デベロッパーにとってのビジネスチャンスとも言える比較的競争が激しくないアプリのカテゴリーのほか、厳しい競争が強いられるカテゴリーについても示されている。これにより、ある特定の国ではどのようなアプリの需要が高いのかが一目でわかるようになっている。
同調査によると、コミュニケーション及びソーシャルアプリの利用数は他のアプリと比べて3~10倍多いことがわかった。
メキシコではコミュニケーションアプリが最も多く利用されている。フランスは対象国の中ではアプリ利用数が最も少なく、1ユーザあたり24.56である。インドで利用が顕著なのはゲーミングカテゴリー、カナダはボードゲームアプリの利用が最も多い。
アメリカではコミュニケーションアプリが人気で、1ユーザあたり2.52の関連アプリが利用されている。イギリスではショッピングアプリの利用度が最も高く、ドイツではカジュアルゲームの競争が激しい。ロシアで競争著しいカテゴリーはアーケード・アクション系のゲームである。

【via VentureBeat】 @VentureBeat
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