心底信じるアイディアがあるなら、誰になんと言われようと耳を貸してはいけない

SHARE:

この数ヶ月世界中の都市で話していることなんだが、私は新しいサイド・プロジェクトに取り組むにあたって5つの原則に従うようにしている。特に新しいアイデアについて話すときは、「誰の言うことも聞くな」というテーマでよく語る。これはHugh Macleodによる同タイトルの本からインスピレーションを得たものだ。

私は何となくその場で思いついたようなアイデアは好きじゃない。アイデアは気軽に思いつく安っぽいものだし、誰もが多少は持っているものだ。だから思いつくだけではダメで「やり遂げられるか」ということが大切なんだ。

しかし、そうは言っても素晴らしいアイデアには何か特別なものがある。理解しなきゃいけない。アイデアは元々とてももろいものだということを。まるで自分で身を守れない生まれたての小さな赤ん坊のようなものなんだ。

もし心から新しいアイデアを信じているなら、それはもう一生懸命に守らなくてはならない。なぜかって?素晴らしいアイデアは自分の周りの人たちに殺されるからだ。そういうアイデアを実行に移すのは例えるなら孤独な道をひとり行くようなもんだ。もしみんながそのアイデアを良いと言うようなら、まぁ、大したことはないアイデアということだろうな。

わざとでなくても同僚は君のアイデアを殺そうとする。なぜなら、君が成功するのを見たくないからだ。また、親友や家族といった身近な者も君のアイデアを殺そうとする。なぜなら、君を愛しているからだ。失敗するのを見たくないんだ。彼らは君がリスクを取ろうとするのを防ごうとするが、それは君のアイデアをゆっくりと殺すことにつながる。

つまり、誰も君の理解者ではないんだ。だからこそ無視して話を聞かない場合も必要だ。Hugh Macleodは次のようにシンプルにまとめている。

「素晴らしいアイデアは人と人のパワー・バランスを変える。だから、最初は抵抗される。」

君のアイデアが面白かったり独創的であればあるほど、周りの人々はろくなアドバイスをしてくれない。アイデアは君の赤ん坊だ。傷つきやすく、周りから攻撃されても生き延びる強さを身につけるまで、守ってやる必要がある。

そして、おかしなことに、人というものは素晴らしいアイデアをすぐに殺せるなら何でもやる。

Drawing by Hugh Macleod
Drawing by Hugh Macleod

また、私たちはよく「もっとも頭が切れる」人を頼りにして、自分の新しいアイデアのフィードバックを得ようとする。しかし、不幸なことにその分野で頭が切れれば切れる人ほど、君のアイデアがうまくいかない理由をいくらでも見つけてくる。

「初心者の頭は、多くの可能性に満ちている。
だが、経験者の頭はそうではない。」
− 鈴木俊隆

George Lois(『マッド・メン』のドン・ドレイパーのモデルと言われる広告マン)はかつて言った。

いい仕事をするには、1%のインスピレーションに、9%の汗、90%の正当化が必要だ」。

その90%が君のアイデアを守る。そして、ゆっくりと、ハードワークをこなすうちに隣のライバルに勝てるようになっているはずだ。

そこで、まずは「誰の言うことも聞くな」ということから始めるのが秘訣となる。初めの頃は、君自身もアイデアと同じく傷つきやすいものだ。そういう時は他人の意見を締め出しさえすればいい。心の声に従ってアイデアが独り立ちできるまで専念するんだ。

正直であれ

Larry PageとSergey Brinが「サーチ・エンジン」を作ろうと思い立ったとき、それはとんでもなく酷いアイデアに思えた。既に5つ以上のサーチ・エンジンが存在したし、そのどれもビジネスとして上手くいってなかった。

また、1902年にニューヨーク・タイムズ紙は、車の価格が下落して一般大衆が買えるようになることはないと書いた。それは「非現実的」で可能性のかけらも見当たらないと。「もっとも知見に溢れた新聞」のひとつがこう言及していたわけだ。

AirBnBも同様だった。「カウチ・サーフィン」は一般人ではなくヒッピーがするようなおかしなものとの偏見が既にあった。

SMSの制約で140文字しか打てないオンライン・メッセージ・サービス?本気で言うが、Twitterはインターネットがもたらした可能性の中でも思いつく限り最悪だ。1度観たら消えてそれっきりのショート・ビデオクリップ・アプリ?かなり微妙なアイデアだな。それがSnapchatと呼ばれるまでは。

1876​​年、Alexander Graham Bellはthe Western Unionに電話の特許売ると持ちかけた。すると、彼らは丁重にそれを断り、こう付け加えた。「何にもならない、ただの役立たずのオモチャだ」。

これらのストーリーから学ぶべきものが2つある。

  1. 新しいアイデアに携わっている時は「誰の言うことも聞くな」。自分のアイデアに恋しているならチャンスはフィフティ・フィフティだ。そして、本当に必要としているアドバイスは、君以外の誰も、そう「誰も」与えられない。アドバイスを求めるな。切り抜けろ。もし10人が君を「バカ」や「アホ」と呼ぶなら、そいつらが間違っていることを証明しようじゃないか。
  2. 他人がアイデアに没頭しているのを見たら、disるよりもオープンになれ。しかし一方で、周りを相手にしないのは独力で専念するモチベーションにもなる。他人のアイデアにどう対応するかは完全にあなた次第だ。

楽しんで読んでもらえたら何よりだ。フィードバックやコメントがあったり、ただハイ・ファイヴをしたかったらツイートして欲しい。
そして、この記事を楽しんでくれたなら、忘れずに私のメーリングリストに登録してくれ。

心を込めて。

_
TobiasはSemplice(デザイナーのための新しいポートフォリオ・プラットフォーム)のCo-Founderです。また、NTMYというショーのホストをしています。ー また、かつてSpotifyのデザイン・リードとAIGA New Yorkの重役でもありました。

Translated from original by Ray Yamazaki, with thanks to Medium Japan.

----------[AD]----------