Twitter が創業18ヶ月のAIスタートアップ「Magic Pony」を買収

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<ピックアップ>Twitter buys deep learning startup Magic Pony in live video push

Twitter がマシーンラーニングのスタートアップ「Magic Pony」を買収した。Twitterは買収額を公開していないが、一部報道によれば、同社は創業からまだ18ヶ月のこのスタートアップを1億5000万ドルで買収するという。

今回の買収によって一躍注目を集めている「Magic Pony」。一体どんなスタートアップなのか。

ロンドンに拠点を置き、インペリアル・カレッジ・ロンドンで統計、コンピュータビジョン、脳科学を学んだ若者たちが創業したMagic Ponyは、マシーンラーニングを活用してコンピュータとスマートフォンが低解像度の画像をより高解像度なものに処理する技術を開発する。

この仕組みについては、2ヶ月前のMIT Technology Reviewの記事が詳しい。

同記事は次にように説明する。「目を閉じて、レンガの壁を思い浮かべようとしたら、かなり鮮明なイメージが想像できるだろう。多くのレンガの壁を見たあとで、脳はそれがどのような見た目なのかを理解しているのだ」。

Magic Pony は、マシーンラーニングを活用してコンピュータが人間の脳のように機能して、ぼんやりとした画像でも鮮明に「思い浮かべられる」ような技術を開発してきた。

とはいえ、低解像度の画像を高解像度に変換する技術を示したのはMagic Ponyが初めてではない。だが、Magic Ponyのユニークさは「普通のグラフィックプロセッサー」でも実行できる点にあると先の記事は指摘している。それによって、多くのアプリケーションで実行することが可能になる。また、ライブゲームのストリーミングの画像もリアルタイムで高解像度に変換できるという。

だからこそ、Twitterは今回の買収に強い興味を示したのだろう。TwitterのCEO、Jack Dorseyはブログで次のように書いている

画像の特徴を理解できるアルゴリズムをつくる研究に基づいたMagic Ponyの技術は、ライブと動画における私たちの強みをさらに高めるだろう。そして、Twitterにとって多くの素晴らしい創造的な可能性を新たにもたらしてくれるだろう。

Magic Ponyもまた「私たちの技術は、Twitterのアプリ上における視覚エクスペリエンスを向上させるために使われる」とコメントしている

via VentureBeat

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