
<ピックアップ> Voice Assistant Anyone? Yes please, but not in public!
ここ数年でぐっと使えるようになった未来機能のひとつに音声入力アシスタントがあります。
AppleのSiri、MicrosoftのCortana、OK Google、最近ではAmazonのAlexaが今後の重要な収益源になる可能性があるという話題もあり、人工知能エージェントとしての役割はチャットボットの盛り上がりもあって改めて注目度が高まっています。
一方でこれを頻繁に使っているかというと、やや疑問符が付く人もいるかもしれません。私も個人的にはあまり使っていませんでした。どうしてなのでしょうか?
Creative Strategiesというマーケットリサーチ企業が発表した6月のレポートに興味深いものがありました。これによれば、やはり誰もが普段使いするには少しハードルがあるようです。
- iPhoneユーザーの7割はSiriをたまに、もしくは滅多に使わない
- iPhoneユーザーでSiriを使ったことがない人は2%
- Androidユーザーの約6割がOK Googleをたまに使う
- AndroidユーザーでOK Googleを使ったことがない人は4%
全般的に試しに使ってみたけど使わなくなった、というのがざっくりとした結果ですかね。で、肝心の理由ですが、「絶対に使わない」と言った人の20%は公共の場所でガジェットに向かって話しかけたくない、というのを理由に挙げているそうです。
またレポートによれば、この音声アシスタントを使うのは家や車で、特にハンズフリーが義務付けられている状況ではこういった入力方法は重宝されている様子も言及されてました。
当たり前と言えば当たり前の結果なのですが、逆に言えば、音声入力は場所によっては使える入力方法になっており、TPOに合わせた端末を開発することでビジネスチャンスは広がる可能性があるとも言えるわけです。
家と車以外にどこかニッチがあるか探してみるのも楽しいかもしれません。
Amazonのジェフ・ベゾス氏はこういった人工知能エージェントについて「平均的な世帯は3台使うようになる」と先日のカンファレンスで語っていましたし、なるほど、利用目的もそうですが、場所によっても違ったアシスタントの必要性が出てくるのかもしれませんね。
via Creative Strategies
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