Snapchatの特許「ユーザーとの広告売上シェア」は必然のアイデア

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<ピックアップ> You could be paid to post Snapchat photos and videos, patent filing suggests

Snapchatはアイデアの宝庫ですね。というか、元々ソーシャル疲れがやってくることを予見し「すぐに消えるから何でも投稿していいんだよ」というコンテキストを提示したのは「フォローはお互いにしなくてもOK」というTwitterの非対称フォローの考え方に匹敵するぐらいのアイデアだったのかもしれません。今思い返せば。

で、何を興奮しているかというと、Snapchatがとある特許を提出しているというのですね。ロサンゼルスタイムスが見つけたものなのですが、その特許の中に「ユーザーとの売上シェア」というものが含まれているんです。特許自体が提出されたのは2014年12月で興味ある方は全文こちらでチェックできます。

特許文自体はちょっと読みづらいので解説しているロサンゼルスタイムスの記事をお借りすると、内容的には投稿される画像や文字などを認識することが大部分を占めているそうです。例えばSnapchatの人気コーナー「ストーリーズ」の映像にコカコーラのボトルが映り込んでいたらそれを認識する、というものですね。で、面白いのが例えばそのコカコーラ社がストーリーズのスポンサードをしていたとして、そこにユーザーがコーラの投稿をしたら、ビューなどに応じて報酬を受け取れる、という内容が記載されているのです。

メッセンジャーにおけるスポンサードスタンプなどは既にオーソドックスな広告商品として定着していますが、これを使った場合にユーザーへ還元するという直球勝負はありそうでなかったように思います(もしかしてポイントバックとかはあるかも)。

でもよく考えたら誰でも情報発信ができる時代に一方向のマス広告がいつまでもワークすると考える方がおかしくて、こういった小さなインフルエンサーがその影響力に応じてブランドからフィーを得るというのは極めて合理的、自然な流れだと思うのです。

Snapchatは消えるコンテンツや、キモ可愛い日替わりレンズフィルタ、投稿コンテンツが一気に集まるストーリーズなど、単なるチャットアプリからそのユーザーの一瞬を切り出したソーシャルメディアへと成長しました。ユーザー数がTwitterを超えるほどになる一方、ティーンが多いということもあって、すぐ飽きられるんじゃないか説は常に耳にします。

しかしもしこういうエコシステムが出来上がったとしたら、ブランドにとっても利用ユーザーにとってもそしてプラットフォームにとってもなくてはならない場所になりうるわけで、これはちょっとFacebookやTwitterとは違った帝国を築き上げそうな予感がしてまいりました。

via Los Angels Times

 

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