年内50万人ユーザーも見えた急成長の語学学習Q&Aアプリ「HiNative」、その成長の要因とは

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HiNativeの伸び/資料提供:Lang-8

2014年11月に公開された語学学習Q&Aアプリの「HiNative」については時折その状況をお伝えしてきたが、ついに大きな波をつかんだらしい。急激にサービスが伸びているという話を聞いて運営するLang-8代表取締役の喜洋洋氏に聞いたところ、会員登録数ベースで月末には20万人、年内の50万人が見えてきたそうだ。

結論から言うときっかけはYouTuberの起用、つまりは広告投下だったらしい。しかしこれが非常に再現性のあるループを生み出したという。喜氏はその裏側をこう説明してくれた。

「メルカリなどと同じでバランスなんです。質問する人と教えてくれる人が一定のバランスで混在して入れ替わる。最初はYouTuberに広げてもらったんですが、ユーザー数が増えると回答してくれる人が増えて、だったらと質問してくれる人も増えた。こういうループが回ることで課金してる人の継続率も大幅に向上しました」(喜氏)。

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HiNativeの伸び/資料提供:Lang-8

喜氏の説明ではYouTuberでの獲得は単価も数十円レベルと広告投下しやすく、またマーケティングエリアを選択できることもあって利用ユーザーはアメリカがトップ、ついで日本、台湾など各国にバランスよく広がっているのだという。

ただこの辺りのノウハウはこれまでの運営で積み上げた部分が大きく、単純にインフルエンサーマーケティングの会社に丸投げというわけではなさそうだ。

語学学習アプリではDuolingoが億単位のダウンロード数を誇るなど、世界中の語学学習マーケットは広い。喜氏は今後数年で1000万人の登録利用ユーザー数獲得を目指すとしていた。

また、マネタイズについても、HiNativeの課金(課金すると回答して欲しい質問が上位表示される)だけでなく、今年開始したプロの回答サービス「HiNative Trek」と合わせてビジネスを積み上げていくということだった。

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