KK Fundが2号ファンドを組成——セガサミー・セプテーニ・MistletoeらがLPに加わり、本間真彦氏もパートナーに就任

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斎藤晃一氏や Kuan Hsu(徐冠華)氏らが率いる、東南アジア・香港・台湾のアーリースタートアップ向けファンド「KK Fund」が、2号目となるファンド「KK Fund Ⅱ」のファーストクローズを発表した。KK Fund の LP であったインキュベイトファンドに加え、2号ファンドからは新たな LP として、セガサミーホールディングス(東証:6460)、セプテーニ・ホールディングス(東証:4293)、Mistletoe のほか、複数の日本の個人投資家が参加する。2号ファンドは最終クローズを迎えておらず、ファンド規模等について詳細は明らかにされていない。

KK Fund の1号ファンドは昨年3月に組成され、これまでに、詳細非開示のものも含めてスタートアップ13社に出資している。1号ファンドの公開されているポートフォリオには、マレーシア拠点のデジタル・コンシェルジュ・サービス「Be Malas(シンガポールでは、「Belazee」として展開)」、フィリピンのローン比較ポータル・仲介スタートアップの「LoanSolutions」、動画素材プラットフォームの「MotionElements」、タイのイベント管理・チケッティングプラットフォーム「Event Pop」、台湾のLCC専門航空券比較サイト「HelloWings」などが含まれる。

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KK Fund のポートフォリオ

また、KK Fund には1号ファンド組成以来、インキュベイトファンドの代表パートナーである本間真彦氏がアドバイザーとして関わってきたが、2号ファンド組成を機に、非常勤のパートナーに就任したことが明らかにされた。KK Fund にはこれらの人物のほか、昨年から、以前 RSM Corporate Advisory で M&A アドバイザリーを担当していた Dave Kwong 氏がアソシエイトとして、また、インドネシアの VC である Ideosource でアシスタント業務に従事していた Diane Soeharyo 氏がアナリストとして、チームに加わっている。Diane Soeharyo 氏は、THE BRIDGE でも数回にわたって取り上げているスタートアップ Touchten Games の創業者 Anton Soeharyo 氏の妹にあたる人物だ。

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KK Fund のチームメンバー

KK Fund  から発表されたプレスリリースによれば、2号ファンドの投資フォーカスは1号ファンドから大きな変化は無く、マーケットプレイス、フィンテック、物流、メディア・エンターテイメント領域を主な対象にしていく、としている。

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