Appleが機械学習スタートアップのTuriを買収

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Image Credit: Mr. Gray/Flickr
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Appleが機械学習のスタートアップ「Turi」を買収した。このスタートアップは以前、GraphLabやDatoという名称だった企業だ。

この件についてAppleは買収したことを認めたという定型の文章以上のものは発表していない。「Appleは時折小さなテクノロジー企業を買収しており、その件についての目的や計画についての個別事象についてお話することはありません」。このようにAppleの広報担当者はVentureBeatにメールで回答している。(Geekwireの特ダネに敬意

Carlos Guestrin氏は同社の共同創業者でCEOを務める人物で、ワシントン大学でAmazonの機械学習関連の研究者として活動してきた。Amazonは2012年から数年に渡り、機械学習関連の知見を持った人物を登用しており、Guestrin氏はその椅子を手に入れていた。

同スタートアップは元Microsoftの人材を何人か雇用しており、Appleがそれを買収したことはなかなか興味深い出来事に思える。

Appleはこの他にも複数社、機械学習関連のスタートアップを買収しており、そこにはEmotientPerceptioVocalIQらが含まれ、Turiの競合はDatabricksやH2O、Neo4jといった企業たちとなる。しかし、Turiは自社技術に人工知能も組み込んでいるため、その界隈の企業もまた競合としてカウントされることになるだろう。

Turiの投資家はOpus Capital Ventures、Vulcan Capital、Madrona Venture Group、そしてNEAだ。

同社は2013年に創業し、シアトルに本拠地を構える。顧客にはAdobeやAutomatic、エクソンモービル、Pandora、PayPal、Zillowなどがある。GraphLab CreateソフトウェアのSFrameエンジンはおおよそC++で書かれており、BSDライセンスの元、Githubで利用可能となっている。

【原文】

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